9079 沖縄県宜野湾市で27年ぶりに保守市政奪還  古沢襄

米軍普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の市長選挙で、自民、公明、新党改革推薦の元県議・佐喜真淳が当選、27年ぶりの保守市政奪還に成功した。
告示直前に沖縄防衛局長が有権者の職員などに「講話」を行ったことが発覚したり、米軍再編計画の見直しで普天間基地の固定化が懸念される中での市長選だったから社民、共産、社大推薦の元宜野湾市長・伊波洋一氏が有利とみていたが、900票差で敗北してしまった。「若く働いている人たちになかなか接点が作れず、今回そういうところまできちんと伝えることができなかった」とは伊波氏の落選の弁。
二人とも普天間基地の県外移設と基地の固定化断固阻止を訴えているから争点がみえない選挙になっていたのだろうか?自民党県連の前政調会長だった佐喜真氏は40代の若さ、無党派層の支持拡大に成功したという見方もある。それにしても政権与党・民主党の姿がよく見えない選挙だった。
 佐喜真淳氏 22,612票
 伊波洋一氏 21,712票
        (選管最終)
<米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選は12日投票、即日開票の結果、無所属新人の元県議佐喜真淳氏(47)=自民、公明、改革推薦=が、無所属の元市長伊波洋一氏(60)=共産、社民、沖縄社大推薦=を破り、初当選した。
約26年半ぶりに保守が革新から市政を奪還。市中心部にある普天間飛行場への対応が焦点だったが、継続的な普天間使用への懸念から、移設問題に比較的柔軟な保守派を市民が後押しした格好だ。(ロイター)>
<米軍普天間飛行場のある沖縄県宜野湾市長選で自民、公明両党など推薦の佐喜真淳氏当選を受け、自民党は普天間移設問題に対する野田政権の対応を一段と厳しく追及する構え。民主党は県連が自主投票を決めたが、玉城デニー氏ら県選出衆院議員2人が敗れた伊波洋一氏を支援したため、対応に苦慮しそうだ。
石原伸晃幹事長は12日夜、在沖縄海兵隊のグアム移転を先行するとした日米合意に触れ「普天間固定化の懸念が高まり、その現状を打開することを期待した市民の声が勝因」とのコメントを発表。「一刻も早く、わが国の外交・防衛を立て直さなければならない」と強調した。
伊波氏を推薦した社民党の福島瑞穂党首は「本当に残念だ。相手候補も普天間返還を主張し、争点が見えなくなった。固定化させないよう全力を尽くしたい」と語った。(産経)>
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