9101 バンコクで連続爆発事件、イラン人容疑者の両足吹き飛ぶ 古沢襄

中東情報は英ロイターと仏AFPが速報と詳報で優れている。タイの首都バンコクで発生したイラン人とみられる男らの連続爆発事件は、インドの首都ニューデリーとグルジアの首都トビリシで、イスラエルの外交官を狙ったとみられる爆弾攻撃と連動している疑いがある。
事件は中東だけでなく東南アジアに広がっている。イスラエルと国交がある国にも無差別攻撃を仕掛けてくる懸念がある。
<【2月15日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)の中心部で14日、相次いで爆発があり、警察に手投げ弾を投げつけたイラン人とみられる男が重傷を負った。
警察によると、バンコク東部のスクムウィット通り(Sukhumvit Road)に近い民家で爆発があり、この家から3人の男が出てくるのが目撃された。そのうちの1人がタクシーを止めようとしたが乗車拒否され、このタクシーに爆弾を投げつけた。その後この男は警察に爆弾を投げつけようとしたものの自分の足元で爆発。両足が吹き飛ばされ、市内の病院に搬送された。警察当局によると、男の所持品からイラン人であることを示す身分証明書が見つかったという。
爆発があった民家に残されていた爆発物は、高圧放水銃を使って処理された。警察は、バンコク郊外のスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)でイラン人の男1人を拘束したが、爆発があった民家から出てきた中の1人かどうかは明らかになっていない。
警察は前月、イスラム教シーア(Shiite)派組織ヒズボラ(Hezbollah)と関連のあるレバノン人1人を拘束して以来、バンコクでテロ攻撃に対する警戒を強めていた。米国大使館はこのレバノン人が拘束される前から、バンコクの観光地でテロ攻撃が起きる恐れがあるとの警告を発していた。
イスラエル政府は14日、バンコクの連続爆発事件に関与しているとしてただちにイランを非難した。なお13日には、インドの首都ニューデリー(New Delhi)とグルジアの首都トビリシ(Tbilisi)で、イスラエルの外交官を狙ったと見られる爆弾攻撃および爆弾攻撃未遂があり、2人が負傷している。(AFP)>
<[バンコク 14日 ロイター] タイの首都バンコクで14日、連続して3回の爆発が起き、警察に爆発物を投げつけようとしたイラン国籍の男が片足を失った。
警察などの発表によると、最初の爆発はバンコク中心部のエカマイ地区にある、男が借りていた住宅内で発生。その後、男は乗車拒否をされたタクシーに向かって爆発物を投げつけ、タクシーの運転手が軽傷を負った。男はさらに近づいた警察にもう1発投げつけようとしたが、爆発物は男の足元で爆発したという。政府報道官は、男がさらに多くの爆発物を自宅に隠し持っている可能性があるとしている。
警察によると、男が所持していたパスポートはイラン政府が発行したもの。男はプーケットで入国手続きを行い、今月8日にスワンナプーム空港に到着していた。同空港では、爆発に関与した疑いで別の男1人が拘束されたという。
13日にはインドとグルジアでイスラエル大使館の職員を狙った爆弾攻撃が発生しており、イスラエルはイランとイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の犯行との見方を示している。イスラエルはバンコクで起きた爆発についてもイランによるものだと主張。一方、イラン側はいずれの事件への関与も否定している。(ロイター)>
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