20日から黄海で米韓軍事演習が行われるが、北朝鮮の朝鮮中央通信は「軍事的挑発が始まれば、無慈悲な対応打撃が開始されるだろう」と警告した。
<【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍は19日、韓国の黄海5島で20日に実施される韓米軍事演習と関連し、「軍事的挑発が始まれば、無慈悲な対応打撃が開始されるだろう」と警告した。朝鮮中央通信が伝えた。
さらに、黄海5島と周辺の民間人は「好戦狂の挑発」が始まる20日の午前9時前に安全地帯に避難するよう勧告した。
朝鮮中央通信は韓米軍事演習について、「朝鮮半島の情勢を戦争局面に追い込もうとする計画的な軍事的挑発」と非難した。(聯合)>
<【ソウル=加藤達也】北朝鮮の平壌放送は19日、臨時ニュースで、朝鮮人民軍前線西部地区司令部の公開通告状を伝え、韓国側が海上の軍事境界線と定める黄海の北方限界線(NLL)付近の水域で20日に海上射撃訓練を計画していると非難、「領海内で一つの水柱でも確認されれば、直ちに無慈悲な対応打撃を開始する」と警告した。
通告はまた訓練海域内にある延(ヨン)坪(ピョン)島砲撃に言及し「火の海となった教訓を忘れてはならない」と強調した。
北朝鮮は金正恩体制初の米朝高官協議を23日に控えており、実際に軍事行動に出れば米側の反発から交渉が不成立となり、北側が求める今後の食糧支援への道筋も遠のく可能性がある。訓練直前の“恫喝(どうかつ)”には緊張を高め、対米交渉を有利に運ぶため揺さぶりをかける意図がありそうだ。
韓国軍関係者は「われわれの射撃訓練は毎月の定例訓練の一環だが、海域内の島の住民には20日午前9時までに安全な場所に退避するよう勧告した」としている。訓練には国連軍代表の米軍も立ち会う。韓国の聯合ニュースは「北朝鮮が挑発攻撃に出れば、自衛権の範囲で報復する」とする韓国軍筋の話を伝えた。(産経)>
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9126 「直ちに無慈悲な対応打撃を開始する」と北朝鮮 古沢襄

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