北朝鮮は29日、核実験やウラン濃縮、長距離ミサイル発射の停止と、モラトリアム(一時停止)履行確認を目的とした寧辺の核施設への国際原子力機関(IAEA)査察団受け入れで合意した・・・とワシントンからロイターが報じた。北朝鮮の朝鮮中央通信も米朝合意を伝えている。
<[ワシントン 29日 ロイター]北朝鮮は29日、核実験やウラン濃縮、長距離ミサイル発射の停止と、モラトリアム(一時停止)履行確認を目的とした寧辺の核施設への国際原子力機関(IAEA)査察団受け入れで合意した。
米国務省、朝鮮中央通信(KCNA)が同時に明らかにした。合意は、前週北京で開かれた米朝の高官協議を受けたもの。
今回の合意によって、こう着していた北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開への道が開かれたほか、昨年12月の金正日総書記死去後、北朝鮮の政策が大きく転換していることが示唆された。
KCNAは「朝鮮人民共和国は、米国の要請に基づき、また、米朝高官協議で示された前向きなムードを維持していくため、核実験、長距離ミサイル発射、寧辺でのウラン濃縮活動に関するモラトリアム実施で合意した。ウラン濃縮に関するモラトリアム実施を監視するIAEA査察団を受け入れる」とした。
米国務省も声明で「米国は依然、多岐にわたる分野において北朝鮮の行動に深い懸念を持っている。しかし今回の発表は、たとえ限定的であったとしても、一部の分野で重要な進展があることを示している」と発表。そのうえで、北朝鮮に対する24万トンの食糧支援実施に向け詳細を詰める用意があるとした。(ロイター)>
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