9229 北朝鮮の核弾頭ミサイル完成は近い 古森義久

最近の米朝合意についての分析の続きです。北朝鮮の核の脅威はすぐ目前にあるということです。日本ビジネスプレスのコラムから。原文へのリンクは以下です。           
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34694
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北朝鮮はそもそも米国や韓国などとの6カ国協議で、当初はプルトニウムによる核爆弾製造についてだけ取り上げ、その停止の求めに応じる構えを見せながら、実は秘密裏に「もう1つの核爆弾製造への道」であるウラン濃縮を着々と続けていたのである。米国側は北朝鮮にうまくだまされていたのだ。
だから今 回の合意でも北朝鮮が公式に誓約する言葉は、そう容易には信用できない。そして何よりも、北朝鮮はIAEAが国内の任意の施設を査察できることには同意していないのである。
北朝鮮の核ミサイル配備はもう間近
ニクシュ氏は、北朝鮮の核爆発実験や長距離ミサイル発射実験の一時停止合意についても、重要な点を強調した。
「北朝鮮の核実験の停止自体は米国を利するが、北朝鮮側がいま最大目標とする核弾頭の小型化、軽量化は、もう核実験を必要としない段階まできた恐れがある。ノドン・ミサイルへの核弾頭装備による韓国や日本への脅威は去っていない」
ニクシュ氏は、北朝鮮がすでに核弾頭のミサイルへの装着のための技術や設計図を取得したため、あえてその目的に必要な実験は断行する必要がなくなった、と言うのである。だからノドン・ミサイルに核爆弾が装備された時、まずその射程に入る日本や韓国への「核の脅威」は消えていないというのだ。
ニクシュ氏は以下のようにも語った。
「北朝鮮が開発を進める長距離ミサイルの『ムスダン』は、これから発射実験をしなくても、北が緊密な絆を保つイランやパキスタンの同種のミサイルの開発と実験の資料入手で補える可能性が高くなった」(つづく)
杜父魚文庫

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