米政界の事情に精通しているアナリストが面白いことを言っていた。日本ではオバマ再選の可能性が高いという観測が横行しているが、基本的にはオバマ再選が難しいという視点が必要だ。再選が濃厚という観測を後押ししているのは共和党の内ゲバなのだ。
オバマ大統領の外交・内政政策は完全に行き詰まっている。早い話がガソリン価格の高騰で庶民のオバマ離れがいずれ表面化する。共和党の大統領候補が一本化されれば、十一月の大統領選は接戦となる。だから日本は共和党大統領になった場合の対米政策も今から考えておく必要がある。
その話を聞いて数日しか経たないのに、ニューヨーク・タイムズとCBSニュースが行った最新の世論調査で、オバマ大統領の支持率が41%に急落したと仏AFPが報じている。
大統領選で勝利するためには、50%以上の支持率をキープせねばなぬというジンクスがある。このままではオバマ再選に黄信号がついた・・・アナリストの予言をいまさらのように思い出している。
<(3月13日 AFP)米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)と米CBSニュースが行った最新の世論調査で、11月に行われる大統領選挙で再選を目指すバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の支持率が41%に低下したことが12日、明らかになった。
雇用の改善を含む景気回復の兆しが見られる中での支持率低下で、オバマ政権を取り巻く環境はいっそう厳しさを増している。
支持率は、現職の大統領再選に必要とされる50%を維持していた先月の調査から9%減少しており、同大統領の再選は不透明になった。
しかし、同大統領は共和党の候補者指名獲得を目指す最有力候補のミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事の44%に対しては47%、保守派のリック・サントラム(Rick Santorum)元上院議員の44%に対しては48%と、優位を保っている。(AFP)>
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9266 オバマ支持率が41%に急落 古沢襄

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