レアアースは今後二十五年間で7倍から26倍の需要が必要。米国の学者らが気象条件と環境問題から予測した衝撃の数字。
ランドルフ・カーチェン、エリサ・アロンソ、フランク・フィールド。三人とも斯界の権威でマサチューセッツ大学の物理学者。三人の共著『環境の科学と技術』のなかで明らかにしたのは「大気汚染を減少させるために、今後の科学技術はますますレアアースを必要とするようになり、とりわけネオジム(Nd)とジスプロジウム(Dy)は、それぞれ700%、2600%の供給増が予測される」とした。
この供給増予測に見合うには毎年、ネオジムの生産を8%、ジスプロジウムは14%、増やし続けなければならない。
とくに後者ジスプロジウムは大気汚染を減らすための高性能エンジンに需要が見込まれており、供給の改善は焦眉の急である。
三月初旬、米欧と日本は合同で中国をWTOに提訴した。レアアース禁輸は明らかにWTO違反だからだ。
杜父魚文庫
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