9310 金正恩が軍部高官に対する粛正を断行か?  古沢襄

韓国の朝鮮日報が、金正日総書記の喪中に飲酒した人民武力部副部長を公開銃殺したと伝えている。また総参謀部副総参謀長はセクハラで粛正されたという。
北朝鮮の金正恩労働党中央軍事委副委員長が軍部の高官に対する粛正を断行している模様だ。いずれも韓国政府筋の情報。真偽のほどは分からないが、北朝鮮軍を掌握しきれていない金正恩が、恐怖政治を敷いて軍の綱紀を確立しようとしている可能性がある。
<北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委副委員長が、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去直後、軍の綱紀を確立するため、軍部の高官に対する粛正を断行していたことが20日までに分かった。
北朝鮮に詳しい消息筋は20日「金正恩氏は今年1月“将軍様の哀悼期間中にいい加減な振る舞いをした者たちを全て取り除け”という指示を下した。
総参謀部副総参謀長が、故・金総書記の喪中にセクハラ事件を起こした疑いで逮捕され、銃殺されたという情報がある」と語った。
総参謀部は戦時の指揮系統上、最高司令官(金正恩副委員長)から直接指揮を受けて北朝鮮軍の作戦を総指揮する組織だ。李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の旗下に、分野別に6-7人の副総参謀長がいる。階級は大将(四つ星)または上将(三つ星)で、次官補クラス。今回粛正された副総参謀長が誰なのかは確認できていない。
これとともに、韓国政府高官は20日「人民武力部(省に相当)副部長も、金総書記の喪中に酒を飲んだという理由で今年初めに公開銃殺されたようだ」と語った。
人民軍第4軍団の大尉だったキム・ソンミン自由北韓放送代表は20日「金日成(キム・イルソン)主席の死去直後にも、金総書記が社会の綱紀を正し、一時“血の粛清”を行ったことがある。正恩氏も父親にならって行っている蓋然(がいぜん)性が高い」と語った。(朝鮮日報)>
 
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