9320 イタリア危機の再燃はまもなく! 宮崎正弘

イタリアの老舗ブランドが次々と中国資本から狙われる理由は、第一に「ユーロ安」。第二は金融事情から欧州の銀行がカネを貸し渋り、とくに家族経営が多いイタリア企業は外国資金をあてにせざるを得なくなったからだ。
老舗企業が外国資本に買収された例を金額でみると、
2010年  7億9600万ドル
  11年 66億ドル
となって、急激な増加が歴然としている。とりわけブルガリが仏のライバル企業に買収され、デトモソ(スポーツカー)が中国資本に80%の株を買われ、同社はさらに4億ドル投資し、生産設備を拡大する。またフェラッチは山東重工業が75%株主となった。
かくてマリオ・モンティ伊首相、労働法改正に着手。イタリア労組はゼネストを計画中だ。イタリア危機の再燃はまもなく!
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