9343 北ミサイルが韓国に飛来すればミサイル迎撃へ  古沢襄

ソウル読売は北朝鮮の人工衛星=長距離弾道ミサイルが、予定の軌道をそれて韓国に飛来した場合、ミサイル迎撃を検討していると伝えている。
1998年、北朝鮮が発射したテポドン1号は津軽海峡付近から日本列島を越えるコースを飛行し、第一段目は日本海に、第二段目は太平洋に落下している。北朝鮮はこの発射実験では日本政府に事前通告をしていない。
これに先立つ1993年にノドン・ミサイルの発射実験を行って日本海の能登沖に着弾している。
日本の防衛にとって脅威となるのは射程1500~2000キロのノドン・ミサイル。日本本土が射程距離に入り、北朝鮮はすでに200基以上を保有している。誤解を恐れずに言うならテポドン・ミサイルは日本上空を飛び越してしまうから日本攻撃用のミサイルとはいえない。強いて言うなら沖縄が射的距離にすっぽり入る。
狙いはグアムやハワイなど米国攻撃用のミサイルがテポドン・ミサイル。韓国にとっては、同様の理屈でノドン・ミサイルもテポドン・ミサイルも軍事的には脅威とならない。射程の短いスカッド・ミサイルこそが脅威となっている。
日本と韓国が今度の長距離弾道ミサイルで迎撃態勢を準備しているのは、このミサイルが故障を起こして途中落下したり、第一段目が制御不能となって領土・領海に落下するのを懸念するからである。大気圏外を飛翔する長距離弾道ミサイルを撃ち落とすわけではない。
国会で田中防衛相が首都圏の防衛のために、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射機やレーダーなど関連装備を配備すると答弁しているが、フィリピン沖を着地点と定めている長距離弾道ミサイルが、大きく逸れて東京に被害を及ぼす可能性はゼロといって良い。
むしろ懸念すべきは九州や沖縄各地ではないか。PAC3を緊急配備するなら西日本に重点配備しておくことが必要ではないか。その海域で操業中の漁船にも注意を喚起しておかねばならない。
<【ソウル=中川孝之】韓国国防部は26日、北朝鮮が人工衛星と称して発射を予告した長距離弾道ミサイルに関し、予定の軌道をそれて韓国に飛来した場合、ミサイルでの迎撃を検討していることを明らかにした。
国防部担当者は定例記者会見で、「ミサイルが軌道を外れ、韓国領土へ落下した場合に備え、軌道を追跡し、迎撃を検討するのは当然だ」と述べた。
別の韓国政府関係者によると、具体的には、朝鮮半島西側の黄海上にイージス艦2隻を配置し、両艦の対空ミサイルにより大気圏外で破壊する。
失敗した場合は、続いて地上からパトリオット・ミサイルで迎撃するという。ミサイルの1段目のブースターの落下予測地点は、韓国南西部・全羅北道(チョルラプクト)の西沖合140キロとみられている。(読売)
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