海の向こうでは、米大統領選の共和党候補指名争いが続いているが、低迷が続く保守派のギングリッチ元下院議長が資金難の中、戦線を縮小して八月のフロリダ州タンパで行われる共和党全国大会で一打逆転を狙う悲壮な決意を固めた。ワシントンから時事とロイターが伝えている。
ギングリッチ氏はこれまでの34戦でわずか2勝。代議員獲得数はトップのロムニー前マサチューセッツ州知事の4分の1以下という敗戦続きなので、早晩、大統領選から撤退せざるを得ないというのが大方の見方なのだが・・・。
<【ワシントン時事】米大統領選の共和党候補指名争いで低迷が続くギングリッチ元下院議長の陣営は27日、常勤スタッフを約3分の2に減らすリストラを断行すると決めた。資金難の中、選挙戦を続行するのが狙い。ただ、レースを早期に収拾させるため、撤退を求める圧力が高まっている。
米メディアによると、同陣営はギングリッチ氏自身が各州に出向く選挙活動を縮小し、主にインターネットを通じ支持を訴える「資金温存作戦」に転換。既に選対責任者を交代させた。
ギングリッチ氏はこれまでの34戦でわずか2勝。代議員獲得数はトップのロムニー前マサチューセッツ州知事の4分の1以下となっている。(時事)
[ワシントン 27日 ロイター] 米大統領選の共和党指名をめぐり、ギングリッチ元下院議長の選挙チーム側近は27日、同氏が選挙戦スタッフの3分の1を解雇するとともに、8月にフロリダ州タンパで行われる共和党全国大会に焦点を合わせるため自らの日程を縮小する方針であることを明らかにした。これについては、政治専門サイト「ポリティコ」が最初に報じた。
側近らは、この措置を「ビッグ・チョイス・コンベンション」戦略と呼んでおり、ギングリッチ氏の広報担当であるジョー・ディサンティス氏は、「ポリティコ」とのインタビューで「われわれは、ビッグ・チョイス・コンベンションとわれわれが呼んでいる集会に焦点を合わせていく」と語った。
別のスポークスマンであるR・C・ハモンド氏も記事を確認し、この動きは選挙戦終了の可能性を示すものではないと述べた。
同氏はロイターに「その反対だ。ギングリッチ氏は、タンパでの集会に備えてキャンペーンを再編しているということだ」と述べた。
ギングリッチ氏は、これまでに行われた州単位の共和党指名投票で2回しか勝利しておらず、獲得代議員数は第3位となっている。
保守派からは、選挙戦から撤退してサントラム元上院議員の票獲得につなげるよう、圧力が高まっている。(ロイター)>
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