日本列島は日本人のものに決まっているではないか。日本を破壊する動機を抱く、おかしな日本人が山のようにいる。
<<田母神俊雄vs一色正春『日本を守りたい日本人の反撃』(産経新聞出版)>>
奇妙なことが日本で起きていることは誰でも知っている。おかしな日本人が「日本派日本人」を取り締まっているのだ。南京大虐殺はなかったという日本派日本人を外国に魂を売り渡した日本人が批判している。「日本列島は日本人だけのものではありません」という宇宙人が、な、なんと日本の首相になった。
「日本列島は日本人のものに決まっている」ではないか、と本書の二人は主張する。戦える日本にしなければ行けない、という決意の下にふたりの燃える男がとことん語り合った。
共著者の田母神俊雄さんと一色正春さんのことは紹介するまでもないだろう。ふたりはTPPから沖縄、領土問題まで語り合って、はなしは経済政策にまで及んでいるのにはびっくり。
たとえば一色氏は「従軍慰安婦問題」と沖縄の基地問題が似ているとして、次のように言われる。
「問題化したのは、多くの人が過去にはつらいこともあったけど前向きに生きていこうと努力している時に、朝日新聞や弁護士等がありもしない話をでっち上げた上、『日本政府からカネをもらってやる』と焚きつけて『当事者』というおばあさんと引っ張り出してきた」。
ところが、「インドネシアで動揺のことが行われた際には、『こんなことをしても両国の友好に何の役にも立たない』『我が国には歴史とプライドがある。お金をくれなどとは、360年にわたり、我が国を支配し、搾取したオランダにさえ請求しない』とインドネシア社会自体が反発した」
(――やさしい倫理観と宗教心を持つインドネシアには人間の精神の営みが強いことがわかる)
田母神氏はこう言う。「核兵器を持っているか否かによって、国際政治における発言力は天と地ほどの開きがある。核武装をしていない国は、何を発言しても無視されて終わりです。(日本国内)の識者による核武装反対論とは、アメリカの顔色ばかりを気にした浅薄な議論でしかありません」
どこまでも、どこまでも愛国者ふたりの熱い憂国談義がつづく。
杜父魚文庫
9393 書評『日本を守りたい日本人の反撃』 宮崎正弘
宮崎正弘
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