9427 ルース駐日大使:鳩山イラン訪問 政府に懸念伝える 古沢襄

民主党の鳩山元首相は七日、イランの首都テヘラン入りした。ホメイニ国際空港で「八日にアフマディネジャド大統領と会談する」と発言。サレヒ外相、ジャリリ最高安全保障委員会事務局長らとも会談、イラン核開発問題で事態打開を目指すという。
これに対してルース駐日米大使が首相官邸に電話で懸念を伝えていたことが七日分かった。米国と欧州が核開発を続けるイランへの経済制裁を強める中、鳩山氏の訪問が国際協調の足並みを乱しかねないと憂慮したとみられる。
野田首相、玄葉外相、前原政調会長も自重を求め、イラン訪問を中止するよう要請したが、鳩山氏は応じなかった。鳩山氏は「米国とイランの間に入って、お互い説得できるよう、友愛の架け橋として努力したい。今回はちゃんと腹案も用意している。30個くらいある。いや20個だったかもしれない」と意気軒昂。春の嵐が野田政権を直撃している。
<鳩山由紀夫元首相が6日にイラン訪問へ出発する前にルース駐日米大使が首相官邸に電話で懸念を伝えていたことが7日分かった。政府関係者によると、訪問中止を強く求める発言はなかったものの、大使は「鳩山氏のためにも良いことではない」と指摘。米国と欧州が核開発を続けるイランへの経済制裁を強める中、鳩山氏の訪問が国際協調の足並みを乱しかねないと憂慮したとみられる。
電話を受けた官邸スタッフは「野田佳彦首相と玄葉光一郎外相も中止を求めたが、鳩山氏は一議員として行くとのことだ」と説明。政府として関与していないことを強調したという。鳩山氏は政府側からの中止要請に応じずイラン入り。8日にアフマディネジャド大統領と会談する予定だ。(毎日)>
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