9446 北朝鮮、新たな核実験を計画か 韓国情報当局が報告書 古沢襄

米CNNは、北朝鮮が予告しているロケット打ち上げに続き、北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)・豊渓里(プンゲリ)にある実験場で新たな核実験を計画しているとする韓国の情報当局の報告書を伝えた。
北朝鮮がロケット打ち上げに続いて核実験を強行すれば、国際社会からの孤立が一層深まる。
英ロイターは米国政府が9日、北朝鮮に対し、核実験や「人工衛星」打ち上げを行わないよう自制を求めたと報じ、さらに北朝鮮最大の支援国である中国に対しては、こうした「挑発的行為」を回避させるよう影響力を行使するよう呼びかけたと伝えている。
<韓国(CNN) 韓国の情報当局は10日までに、北朝鮮が予告しているロケット打ち上げに続き、北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)・豊渓里(プンゲリ)にある実験場で新たな核実験を計画しているとする報告書をまとめた。ロケット打ち上げに続いて核実験を強行すれば、国際社会からの孤立が一層深まるのは必至。
CNNが入手した報告書によると、北朝鮮は長距離ロケットを打ち上げた後、国際社会からの非難を口実として、新たな核実験を強行する見通し。豊渓里の実験場では2006年と09年にも2度の核実験が行われている。
報告書には最近撮影したとされる衛星写真が添えられ、実験場のトンネル掘削工事は最終段階にあると指摘。トンネルの開口部付近に大量の土砂が積まれており、この土砂の量が3月以降、増大しているとした。
北朝鮮の国営メディアは新たな核実験の計画に関する発表は行っていない。
カーニー米大統領報道官は、ロケット打ち上げを強行すれば北朝鮮は一層孤立を深めると述べ、「我々はロケットの打ち上げを極めて挑発的な行為とみなしている。もし実行されれば、国際協定に真っ向から違反する」と牽制(けんせい)。さらに「いかなる地下核実験も挑発行為とみなす」と強調し、米政府として事態を注視していることを明らかにした。
北朝鮮は8日、東倉里(トンチャンリ)にある人工衛星打ち上げ施設を外国メディアに公開。打ち上げ施設の責任者は、自らの目で見れば、これが弾道ミサイルなのか、衛星ロケットなのかが分かるだろうと語った。(CNN)>
<[ワシントン 9日 ロイター]米国政府は9日、北朝鮮に対し、核実験や「人工衛星」打ち上げを行わないよう自制を求めた。また、北朝鮮最大の支援国である中国に対しては、こうした「挑発的行為」を回避させるよう影響力を行使するよう呼びかけた。
北朝鮮が今週予定している長距離弾道ミサイルとみられるロケットの発射は、米国本土の攻撃が可能なミサイルの発射能力を示す試金石となる。北朝鮮は、ロケットに搭載するのは気象衛星のみと強調しているが、米韓は弾道ミサイルの実験との認識を崩していない。
また、韓国の聯合ニュースは8日、情報当局者の話として、国連決議に違反してロケット発射を計画している北朝鮮が3回目の核実験の準備も進めていると報じた。報道によると、北朝鮮はこれまでの2回の実験と同じ場所で「ひそかに核実験の準備」を行っているという。
こうした動きについて、米国務省のヌランド報道官は記者団に「極めて挑発的であり、地域の安全に脅威を与えるものだ」とコメント。また、朝鮮半島の非核化に向けて「中国がより効果的に行動するよう引き続き呼びかける」と述べた。(ロイター)>
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