9448 鳩山氏が「非常に行ってよかった」  古沢襄

こうなると漫画チックでまともに論じる気にはならない。鳩山元首相のイラン訪問で、中東情報に強い仏AFP、英ロイターがどんな報道をするかを注目していたのだが完全に無視。アフマディネジャド大統領との会談は一行も報じていなかった。
「結果を一言で言うと、非常に行ってよかった」と鳩山氏は帰国後、自らが主催する議員グループの会合で胸を張ってみせたが、世間の評価はそれほど甘くはない。「イランに赴き、日本の立場を真剣に訴えることが政治家、首相を経験した人間としての使命かと思った」とご本人は意気軒昂たるものがあるのだが・・・。
<民主党の鳩山由紀夫元首相は10日昼、自らが主催する議員グループの会合で、政府の反対を押し切るかたちでの9日までのイラン訪問について「結果を一言で言うと、非常に行ってよかった」と述べた。鳩山氏のイラン訪問には自民党ばかりでなく、民主党からも批判の声が出ている。
鳩山氏は「核兵器のない世界をつくりたいと強く申し上げ、イランのアフマディネジャド大統領はじっくり耳を傾けた。言葉は通じた。先方からも機微なよい話をしてもらった」と自ら成果をアピール。訪問への批判には「イランに赴き、日本の立場を真剣に訴えることが政治家、首相を経験した人間としての使命かと思った」と反論した。(産経)
鳩山由紀夫元首相は10日、国際原子力機関(IAEA)を「二重基準」と鳩山氏が発言したとイラン大統領府が発表していることに関し、在日本イラン大使館に訂正を求めたことを記者団に明らかにした。(産経)>
<鳩山元首相がイランのアフマディネジャド大統領と会談した際、国際原子力機関(IAEA)批判を行ったとイラン政府が発表したことについて、自民党など野党からは10日も鳩山氏に対する批判が止まらず、鳩山氏のイラン訪問を止められなかった野田首相(民主党代表)の責任を問う声も出始めた。
自民党の石原幹事長は10日の記者会見で「鳩山元首相の訪問を止めることができず、民主党の外交(担当最高)顧問に任命した野田首相の責任は非常に重い」と厳しく批判した。石原氏はこれに先立つ党役員会で、鳩山氏のイラン訪問が国益を著しく損ねたとして、国会で追及するよう指示した。
同党の岸田文雄国会対策委員長も10日の記者会見で、鳩山氏を国会に参考人招致することを野党各党に呼びかける考えを示した。
政府側では藤村官房長官が記者会見で「(鳩山氏)本人がきちっと(イラン側に)抗議して解消すべきだ」との考えを示した。
鳩山氏は同日の民主党鳩山グループの会合で「(イランに)行って非常に良かった。(アフマディネジャド)大統領から『じっくり耳を傾けた』という話を頂き、言葉は通じたなと思う」と訪問の意義を強調した。
イラン大統領府が「IAEAは二重基準」と鳩山氏が発言したと発表したことに関しては「NPT(核拡散防止条約)において核の保有国が優位だというのは事実だから、本当の意味での公平性はないかもしれない。そうであっても日本は50年かけてIAEAに協力した。あなた方もIAEAに協力して信頼を勝ち得てもらいたい(と伝えた)」と釈明した。
鳩山氏は記者団に、駐日イラン大使館に対し、発表の真意を説明するよう求めたことを明らかにした。(読売)>
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