アメリカ空軍の偵察機の機体と行動は一切が公表されない最高機密となっている。とくに最新鋭機のRC-135Sは米国に三機しかないから、その機密保持は厳重である。
このRC-135型に属するのは、RC-135Sが3機、RC-135Uが2機、RC-135Vが8機、RC-135Wが9機。1964年に電子偵察機として登場し、その後、信号収集機能(SIGINT)や弾道ミサイル情報収集、弾道ミサイル実験の光学・電子情報収集などの機能を追加改修で装備してきた。
その弾道ミサイル追跡機・RC135S(通称コブラボール)が2機、十日に沖縄県・米軍嘉手納基地に相次いで飛来したと産経新聞が伝えている。米軍嘉手納基地には昨年末から既にRC135Sが1機、一時配備されているから米国が保有する最新鋭のコブラボールが全機、米軍嘉手納基地に投入されたことになる。
左翼系のメデイアは、日本が北ミサイル発射に大騒ぎしていると批判し、米国はそれほど熱くなっていないと評しているが、実態は日本以上に米国が真剣に対応していることが、コブラボールの全機投入でも明らかである。
<米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に10日午後、弾道ミサイル観測能力を備えた電子偵察機RC135S(通称コブラボール)が2機、相次いで飛来した。
嘉手納には昨年末から既にRC135S1機が一時配備されている。米軍が保有するRC135Sは3機のみで、北朝鮮が12日以降に予告する「衛星」打ち上げと称した弾道ミサイル発射に備え、全機を沖縄に投入した格好だ。
RC135Sはいずれも米ネブラスカ州のオファット基地所属。嘉手納には現在、このほかに電子偵察機RC135U(通称コンバットセント)も一時配備されており、態勢が強化されている。(産経)>
杜父魚文庫
9456 米国はコブラボール全機を嘉手納に投入 古沢襄

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