9465 朴槿恵氏 与党セヌリ党のジャンヌ・ダルク  古沢襄

<【ソウル時事】11日投票の韓国総選挙は12日未明に開票が終わり、小選挙区246、比例代表54の300議席が全て確定した。過半数に届かず与野党接戦という事前の予想に反して、与党セヌリ党は小選挙区127、比例代表25議席の計152議席を獲得し、過半数を制した。
改選前の162議席は下回ったものの、完勝となった。(時事)>
今朝の韓国各紙は冴えない。総選挙で野党が過半数を上回ると予測したものの見事に外れてしまった。韓国の世論調査の信頼性にも疑問符がつく。
与党・セヌリ党の勝利は、朴槿恵(パク・クンヘ)党非常対策委員長が選挙の陣頭指揮をとり、支持を訴えた結果であろう。
李明博(イ・ミョンバク)政権下で貧富の格差が拡大したとの批判を受け、苦戦が予想されていたが、朴槿恵氏は多選の現職議員の多くを公認から外すなど「李明博離れ」をアピールする戦術をとった。予想外の善戦で完勝した朴槿恵氏に与党セヌリ党のジャンヌ・ダルクの名が再び起こっている。
■朴槿惠(パク・クネ、1952年2月2日 – )=大韓民国の政治家。軍事政権の流れを汲む保守派ハンナラ党前代表。現・セヌリ党非常対策委員長(ハンナラ党が党名改称する形で2012年2月に発足した)
韓国の第5代~第9代大統領・朴正煕の長女。1974年8月15日に文世光事件で母親の陸英修が暗殺されたため、急遽留学先のフランスから帰国。1979年に父親が金載圭KCIA長官に暗殺(朴正煕暗殺事件)されるまで、ファースト・レディー役を務めた。
父の死亡を耳にした際の第一声は、混乱に乗じて朝鮮人民軍が侵攻する事を懸念した「休戦ラインは大丈夫か」だった。
2004年4月の総選挙でも達城郡の選挙区から当選した。この選挙では、大統領弾劾を可決したハンナラ党は惨敗が予想されたが、朴槿恵の知名度と人気で小幅の後退に食い止め、「ハンナラ党のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた。
杜父魚文庫

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