海外メデイアから北ミサイルが発射後、空中爆発したと次々と速報する中で、日本政府の発表は遅れに遅れた。発射一分後の空中爆発だったが、四分後だったら沖縄県上空で爆発したことになる。
橋下大阪市長は「テレビをつけっぱなしで北朝鮮の人工衛星の打ち上げ情報を確認しているが、どうなってるんだ?テレビ情報の方が早い。31分に官邸から情報が来た。発射については確認中。日本の領域に影響はない。これも今の政府の情報収集能力なのか」と怒りを隠さない。米ウォール・ストリート・ジャーナルがそれを伝えている。
米側は発射直後に日本政府にミサイル発射を伝えてきている。それを生かせない野田政権に国民を守る使命感があるのだろうか。
<北朝鮮は13日午前7時40分ごろ「人工衛星」と主張する事実上の長距離弾道ミサイルを発射したが、直後に洋上に落下し失敗したもようだ。沖縄県諸島の上空通過に備えていた日本では、さまざまな懸念が広がるなか、対応に追われた。
政府高官は日本時間午前8時40分から安全保障会議を開き、状況を協議した。これに先立ち当局者は、同日午前7時39分に打ち上げられたが、発射のすぐ後に数個に分かれたもようだと発表していた。政府高官はわが国への影響は一切ないと強調した。
藤村修官房長官は同日朝の短い記者会見で、「国民の皆さまは、冷静に平常通りの生活、業務に就いていただくようお願いする」と呼び掛けた。
専門家らはNHKの番組で、現時点では北朝鮮の新政権が今回の事態にいかに対応するかが最大の関心事と指摘している。北朝鮮では15日に故金日成主席の生誕100年を記念する大規模パレードなどが予定されている。
沖縄県民は発射失敗で安堵感を示した。ある女性はNHKに対し、ここまで来ずに終わってよかったと話した。北朝鮮は先に、「人工衛星」は南の方角に打ち上げると表明しており、東シナ海の沖縄県諸島の上空を通過するとみられていた。
一方、各テレビ局のアナウンサーの指摘やオンライン上のチャットでは、米国と韓国の政府による迅速な状況の認識表明と比べ、日本政府の対応が遅々と していたことに対する懸念が噴出した。朝のあるテレビ番組の司会者は、打ち上げが成功する場合、日本政府が直ちに認識できるのかとの疑問を呈した。また、橋下徹大阪市長はツイッターで不満を示した。
日本でツイッターのフォロワー数が最も多い政治家である橋下市長は自身のツイートで、「テレビをつけっぱなしで北朝鮮の人工衛星の打ち上げ情報を確認しているが、どうなってるんだ?テレビ情報の方が早い。31分に官邸から情報が来た。発射については確認中。日本の領域に影響はない。これも今の政府の情報収集能力なのか」と記した。 (ウォール・ストリート・ジャーナル)>
杜父魚文庫
9477 北朝鮮ミサイル発射失敗、対応に追われた日本 古沢襄

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