さて、北朝鮮がミサイルの打ち上げに失敗しましたね。北はこのミサイル発射に国家予算の3分の1超の約1600億円をかけていたといいますから、ご苦労なことです。その分を食糧生産・購入に充てていたら、とつくづく思います。ホント、罪な国であります。
で、今回は日本政府による発射情報発表の遅れが批判されています。韓国などの報道がすでに発射を伝えているのに、首相官邸がわざわざ「発射を確認していない」と発表するなど、何の役にも立たないどころかかえって現場を混乱させただけではないかと。
これは、3年前の麻生政権のときの北のミサイル発射に際し、発射の誤報が2度あったことから「羮に懲りて膾を吹く」類いの判断をしたためと言われています。きょう、なぜか外務省の記者クラブに備えられている朝日新聞の縮小版でその翌日(4月5日付)を確かめたところ、1面トップ、2面トップでこの誤報問題が「お寒い危機管理」などと取り上げられていました。
まあ、入っている情報を自己規制して出さないより、国民の生命・財産への影響を考えると、結果として誤報になっても出した方がいいと思いますが、その3年前の朝日の紙面(2面)でこんなベタ記事を見つけました。
見出し「『国民に不安』与野党が批判」→本文「日本政府が4日、北朝鮮のミサイルが発射されたと誤って伝え、自治体などに混乱を引き起こしたことについて、野党からは批判が相次いだ。民主党の鳩山由紀夫幹事長は奈良県橿原市での街頭演説で『大失態だ。国民に大変な不安を与えた』。共産党の志位和夫委員長も長野市での講演で『お粗末で責任のない危機対応だ』と語った」
それから3年がたち、鳩山氏は広い心、寛容さに磨きをかけたようで、今朝は政府対応の遅れを問う記者団に対し、政府対応についてこう語りました。
「多少、この日本自身が確かめるのに時間がかかったということだと思っておりまして、私はそれほど大きく騒ぐ話ではないと思います。対応は国会の中でしっかりやったと思っています(意味不明)」
…まあ、鳩山氏の言うことですから、気にしないで無視するのが一番だとは分かっていますが、ちょっと触れておきたくなったので。もうこの人のことを書くなという声が聞こえてきそうですね、すみません。
杜父魚文庫
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