9494 銀河3号、成功すれば射程距離は1万キロ  古沢襄

根拠は判然としないが、空中爆発した銀河3号が飛翔に成功していれば、射程距離は1万キロ程度と韓国の金寛鎮・国防部長官が韓国国会で証言した。これまで6700キロといわれたテポドン二号が3300キロ以上も伸ばしたことになり、米国本土まで攻撃できる能力を備えていたことになる。
<金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官は、今月13日に発射された北朝鮮の長距離ミサイル「銀河3号(テポドン2号)」の射程距離は1万キロ程度だ、と評価した。これは、ロサンゼルスなど米国本土西部への到達が可能ということを意味する。金長官は同日、国会国防委員会に出席し「(今回発射されたテポドン2号は)アップグレードされ、1万キロほど飛行できるのではないかとの評価がある」と述べた。
北朝鮮が発表した「銀河3号」の諸元(全長30メートル、直径2.5メートル)は、2009年4月に発射した「銀河2号」(全長32メートル、直径2.2メートルと推定)と似ているが、重さは92トンで、以前に比べ13トン増えた。
ロケットの専門家たちは、北朝鮮が推力などを高めるため、性能を改良したエンジンを搭載し、さらに多くの燃料を注入した可能性があるとみている。これまで北朝鮮が開発してきたテポドン2号の推定射程距離は6700キロで、米国アラスカ州まで到達することが可能だった。韓国軍は、北朝鮮が「銀河3号」の射程距離を以前に比べ3300キロ以上伸ばし、米国本土まで攻撃できるよう、性能の改良に力を入れたとみて、分析を行っている。
一方、北朝鮮が発射した「銀河3号」は当初、発射から2分15秒後に爆発したとされていたが、実際にはそれよりも約55秒早く爆発していたことが分かった。
韓国政府の消息筋は「発射から1分20秒ほどたったころ、50キロ上空でロケットに爆発が起こったとみられる異常な兆候が見られた。その後、推力や慣性によって上昇を続け、2分15秒たったころに、70.5キロ上空で真っ二つに分離したものと把握している」と語った。発射から1分20秒後といえば、1段目のロケットが燃焼を続けているころで、「銀河3号」の爆発の原因は、1段目のロケットの燃料漏れまたはエンジンの欠陥だった可能性がより高まった。(朝鮮日報)>
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