ゴーデンウイーク明けから小沢一郎元代表ら小沢グループの反転攻勢が必至という政治情勢になった。輿石東幹事長は26日午前、小沢一郎元代表の無罪判決について「当然でしょう。その一言に尽きる」と語り、小沢氏の党員資格停止処分の解除に向けて手続きに入るとしている。
来月七日ごろの党常任幹事会にはかり、正式決定する考えだ。岡田前幹事長に決めた小沢氏の党員資格停止処分は「判決確定まで」となっている。指定弁護士側が控訴すれば、小沢裁判は東京高裁に移り、判決の確定はさらに二、三年後まで続くことになる。
小沢氏の復権に抵抗感を持つ前原政調会長らは「判決確定まで」を盾に党員資格停止処分の解除に慎重論を唱えると予想されるが、輿石幹事長が押し切る可能性が高い。小沢氏の無罪判決で輿石幹事長の影響力が強まったとみる向きが多い。
消費増税法案の成立に政治生命をかける野田首相にとって、小沢氏の復権はかなり頭が痛い問題になりそうだ。小沢氏を懐柔するために空席となっている党総裁代行に当てる妥協案もあるやに聞いているが、果たしてうまくいくかどうか。
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