9711 古いタイプに「古い型の政治家」とよばれた輿石氏 阿比留瑠比

先日のTBSの時事放談は笑えました。何がおかしかったのかというと、あの「最後の派閥政治家」と呼ばれたご老体、自民党の野中広務官房長官が今をときめく民主党の大幹事長、輿石東氏についてこう指摘したのです。
「日教組のドンだか何だか知らないが、輿石氏は古い型の政治家だ。輿石氏の排除まで含めて考えるべきだ」
自身がまごうかたなく古いタイプの政治家である野中氏から「古い」と決めつけられています。これはもはや、政界の生ける化石、シーラカンスとでもいうべき存在だということでしょうか。まあ何にしろ、一時の栄耀栄華などひとえに風の前の塵の如し、ですが。
で、その輿石氏ですが、昨日の記者会見ではますます絶好調で、完璧なまでの開き直りを見せていました。
まず、①野党が最低ラインとして求める問責閣僚の辞任を否定し、②改めて衆参W選を主張し、③野田佳彦首相と小沢一郎元代表と自身との「三者会談」について「まだその段階ではない」とはしごを外し、④話し合い解散を否定し、⑤一票の格差が違憲状態となっていることについて、野田内閣が「首相の解散権を縛るものではない」と表明している件に関しても、否定的見解を強調しました。
特に⑤については、長々と持論を展開したので紹介します。もともと、定数是正論議が早く進むと解散の条件がより整うので、与野党協議の足を引っ張ってきたのは自身であるのにこの居丈高な言いぐさです。野田首相の選択肢の手足を荒縄できつく縛ってさるぐつわをはめ、その上に目隠しまで徹底したいという話ですね。分かります。
「(解散権を縛らないと言っているのは)政府関係者ぁ?そんなこと(定数是正)もやらないで選挙やっちまえ、ということぉ?ほーー!じゃあ、最高裁を無視していくということだね。そういうことにならない?。法を無視するということになりかんねえねえ、うん。それはいかがなものかと思う。(解散権を)縛るものじゃないって、じゃ、いろんなものを縛らなきゃ、何でもやってしまえばいいと?まっ、そういうものでもないでしょう」
教育基本法や教育公務員特例法や地方公務員法に抵触する教員の特定候補への選挙活動を長年にわたり、堂々と督励しておきながら、これだもの。ホント、こういう人たちと付き合うのは疲れます。
ちなみに、昨日は輿石氏の76回目の誕生日だったそうです。おめでとうございます。でも、あまり使いたくない言葉ですが、「老害」という文字が脳裏にちらついて離れません。まあ、野中氏の言うようにこの人の排除は当然ですが、じゃあそれをすれば民主党政権がすっきりとし、よくなるかというと、そんなこともないので、ただただ一刻も早い解散・総選挙を祈るばかりです。
杜父魚文庫

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