薄煕来の中央紀律委員会での裁きは“女大岡越前”が担当。「女包公」と言われる馬駝は南開大学出身、温家宝系。
「包公」とは北宋の政治家。清廉潔白な官吏として、とくに貴賤を問わず公正な裁判をしたことで知られる。「清官」の代名詞となって、関羽、諸葛亮とならび中国の歴史ドラマでは三大傑人。日本で言うと水戸黄門、大岡越前、遠山の金さん。つまり庶民の絶大な人気をあつめる。
いま中央紀律委員会副書記は「女包公」の異名がある馬駝がつとめ、彼女が薄煕来案件を扱うこととなった。馬女史は国家監察部長を歴任し、昨年は新幹線汚職で劉志軍(鉄道部長)の「重大な規律違反」事件を扱った。
なお王立軍は四川省成都の裁判所で切り離して扱われ、6月に開廷。王には「国家反逆罪」が適用される。死刑か、無期懲役の可能性が高いと言われるのも国家機密を米国領事館に持ち出したからだ。(註 馬駝の「駝」のつくりは「文」)
杜父魚文庫
9761 中国の“女大岡越前”馬駝女史 宮崎正弘

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