30日の三者会談に臨むに当たって、野田首相は「乾坤一擲、一期一会のつもりで説明したい」と述べ、できれば1回かぎりの会談で、小沢氏の協力を取りつけたいという考えを滲ませている。
仲介役の輿石幹事長は「野田・小沢2人の話し合いのタイムリミットがどこにあるということはない」。複数回会談することも視野に入れている。
沈黙を守っていた小沢氏は「首相と何度でも会う」と輿石氏に歩調を合わせた。三者会談といっても二対一の話し合い、ズルズルと小沢・輿石のペースに巻き込まれたら、消費増税法案どころか、野田首相そのものが退陣に追い込まれる。
<民主党の小沢一郎元代表が30日に予定する野田佳彦首相との会談で、消費増税をめぐり対立する意見の調整が不調に終わった場合でも、首相との話し合いを継続する意向を示していることが29日、分かった。小沢氏と28日に会った同党の田中慶秋副代表が明らかにした。
田中氏によると、小沢氏は複数の民主党議員と会食した際、首相との会談について「何回でもやる。お互い納得できるまでやる」と語ったという。田中氏や、会合に同席した高木義明選対委員長らは29日昼、国会内に輿石東幹事長を訪ね、会合の内容を報告。党分裂の回避に全力を挙げるよう要請した。(時事)>
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