9807 問責二閣僚の交代が与野党協議のきっかけ  古沢襄

海外メデイアは30日の野田首相と小沢元代表の会談を相次いで報道しているが、”平行線”と伝えただけで、先行きの見通しについては触れない。しかし夜回り取材の中から、野田首相が目指す消費増税法案の成立スケジュールの輪郭が見えてきた。
①首相は前原政調会長に対して、法案の採決に向けて与野党協議や今後のタイムスケジュールについて指示をしていた。
②総理周辺は、自民党の求める問責決議を受けた2人の閣僚を交代させれば、今後、与野党協議の条件も整いつつあるという見方を示してている。
これに対して輿石幹事長は野田・小沢再会談に固執している。
<野田総理大臣は30日の会談の前に、2つの言葉を使って決意を示していました。乾坤一擲(けんこんいってき)、運命を賭して、のるかそるかの勝負をすること。そして、一期一会という1回限りの大勝負のはずでしたが、物別れに終わりました。
小沢元代表との会談を終えたことで、野田総理は、法案成立に向けて自民党との調整に本格的に入る方針です。野田総理は前原政調会長に対して、法案の採決に向けて与野党協議や今後のタイムスケジュールについて指示をしていました。
また、総理周辺は、自民党の求める問責決議を受けた2人の閣僚を交代させれば、今後、与野党協議の条件も整いつつあるという見方を示しています。
ただ、会談に同席した輿石幹事長は、あくまで党内融和というものを目指しています。したがって民主党関係者は今後、野田総理と小沢元代表の再会談はあるとしていて、野田総理は党の分裂の回避に向けてはまだ努力を続ける方針です。
30日に1回目の会談が終わりましたが、野田総理の目指す消費税増税に向けては、依然として民主党内、そして自民党という2つのハードルは残されたままです。(テレビ朝日)>
杜父魚文庫

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