9838 米側は森本防衛相を歓迎  古沢襄

ワシントン時事によれば、米国は安全保障問題の専門家である森本敏拓殖大大学院教授の防衛相起用を歓迎している。その一方で民間人であることから政治基盤の弱い同氏の実行力に懸念も広がっているという。
<【ワシントン時事】野田再改造内閣の防衛相に森本敏拓殖大大学院教授が起用された人事について、米国では安全保障問題の専門家が就くことを歓迎する一方、民間人であることから政治基盤の弱い同氏の実行力に懸念も広がっている。
防衛相はこれまで一川保夫、田中直紀両氏と安保分野の未経験者が2代続き、米側には「問題の重要性を認識しない最悪の人選」(元高官)と批判が出た。参院で問責決議を受けた田中氏は外遊が認められず、北朝鮮の核問題などを話し合うため2日にシンガポールで開かれた日米韓防衛相会談を欠席。最終的に渡辺周防衛副大臣が代理出席したが、米政府内では一時、中止も検討されたもようだ。
これに対し、元航空自衛官で外務省出向経験もある森本氏は安保政策や中国・北朝鮮情勢に精通。米側の対日関係者には官民問わず知己が多く、「日米安保の第一人者」と目されている。
ただ、台頭する中国の動きをにらみ、オバマ政権が急ぐ在日米軍再編は、沖縄はじめ地元の説得作業が欠かせない。日本の民主党政権下で「沖縄の基地問題は停滞した」(国防総省高官)との不満が米側には強く、今後の展開を注意深く見守っているところだ。(時事)>
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