9854 政権の安定を求める連立構想が背景  古沢襄

消費税率引き上げ関連法案をめぐる民主党と自民党との修正協議が本格化するが、まだ合意がみえる状況ではない。両党とも内部に慎重論・反対論を抱えて、会期末の21日が迫る中での修正協議となった。
同時に修正協議が決裂すれば、一気に解散・総選挙という局面が浮上する。月刊誌「選択」は自民党が行った最新の選挙情勢調査で自民220議席前後、民主120議席前後という自民圧勝の調査データが出たと伝えている。
だが、自民党が選挙で圧勝して公明党などと連立を組み政権の座についても、参院では過半数を持たない。むしろ、いまの民主党政権よりも脆弱な参院勢力だから、政権の不安定さが続く。政権の安定を求めるには、自民党と民主党の連立しかないのは自明の理といえる。
修正協議は消費増税の問題だけでなく、政権の安定を求める連立構想が背景にある。
杜父魚文庫

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