海の向こうでは米大統領選が熾烈なたたかいを演じている。再選を目指すオバマ大統領を急追するロムニー前マサチューセッツ州知事は五月に政治献金で初めてオバマ陣営を上回った。
米CNNの選挙情勢調査によると、両者は互角のたたかいになっている。
<ワシントン(CNN) 11月の米大統領選挙での勝利に必要な270人の大統領選挙人獲得をめぐる、オバマ大統領とミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事との対決は接戦で、7州で互角の戦いとなっている模様だ。米大統領選は計538人の選挙人の過半数である270人を獲得した候補者が当選となる。
CNNが8日までに発表した情勢分析によると、オバマ大統領は、勝利すれば計247人の選挙人を獲得できる19の州とコロンビア特別区でリードを保っており、一方のロムニー氏は、計206人の選挙人を獲得できる24州でリードしている。
フロリダ、オハイオなど、85人の選挙人を抱える残る7州では、互角の戦いとなっている。
どちらかの候補がリードしている州でも、ペンシルベニア、ウィスコンシンなど4州ではオバマ大統領がやや優勢、アリゾナなど4州ではロムニー氏がやや優勢と接戦になっている。
互角・接戦の15州の選挙人総数は183人であり、ここでの勝敗が勝負の分かれ目となりそうだ。過去の選挙と同様に、フロリダ州(選挙人数29)とオハイオ州(同18)での勝敗が選挙結果を左右する可能性がある一方で、より小さな州が勝敗に影響を与えることも考えられる。
オバマ大統領にとっては、前回2008年の大統領選挙において、今回互角の7州でいずれも勝利を収めていることもプラスとなりそうだ。一方、ロムニー氏には、取りこぼしの余地は少なく、オハイオ州は落とせず、おそらくフロリダ州での勝利も必要となる。同氏にとっては、オバマ大統領がやや優勢なウィスコンシン州やペンシルベニア州での巻き返しが勝利に近づくカギとなりそうだ。
オバマ大統領にとっては、アリゾナ州で挽回できれば勝利の可能性が高まる。オバマ大統領、ロムニー氏ともに、大量のテレビCMや遊説などで、互角・接戦州での選挙キャンペーンを強化している。(CNN)>
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9864 政治献金でロムニー陣営がオバマ陣営を上回る 古沢襄

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