9894 小沢氏に行き詰まり感 週刊誌には「夫人の離婚伝える手紙」 古沢襄

週刊文春が小沢一郎氏の夫人が支持者に離婚の真意を伝えた手紙の内容を伝えたショッキングなスクープ記事を報じたことで民主党内は揺れている。
手紙では東日本大震災発生直後、小沢氏が放射能が怖くて東京から逃げ出そうとしたことも書かれている。小沢事務所は「夫婦のことはプライベートなので答える立場にない」とコメントしたが、逃げ出そうとしたとの記述については「そんな事実はない」と否定した。
しかし、この手のネガテイブ・キャンペーンは噂が噂を呼んで影響力が大きい。すでに消費増税法案に反対して、除籍覚悟で小沢氏と行動を共にする議員は「30人もいない」という見方が生まれている。小沢氏にも行き詰まり感が漂う。
<社会保障・税一体改革関連法案への対応をめぐり、民主党内の親小沢派でも反小沢派でもない中間派を巻き込む戦略を描く小沢一郎元代表。だが、その小沢氏にも行き詰まり感が漂う。
「修正協議はどうなるんだろうなあ。こんなことでまとまったらいかん!」
小沢氏は13日、都内の個人事務所で自らに近い議員にこう語り、民主党マニフェスト(政権公約)に掲げた最低保障年金創設などを棚上げしようとしている野田佳彦首相らを批判した。
民主、自民、公明3党の修正協議は不調に終わり、採決できない。採決しても大量造反で否決され、内閣総辞職-。小沢氏は周囲にこうした見立てを繰り返し、グループの求心力維持に腐心している。
小沢氏が期待を寄せる中間派による両院議員総会開催を求める署名集めも本格化した。14日には超党派による増税反対の「国民集会」を予定しており、自民党の反増税派にも触手を伸ばそうとしている。
とはいえ、首相が採決に突き進めば、阻止する手だてはない。造反し、除籍されれば新党結成に走るしかないが、除籍覚悟で小沢氏と行動を共にする議員は「30人もいない」(若手)との見方は少なくない。
新党も視野に入れる小沢氏に早くも水を差す情報が13日、党内を駆け巡った。14日発売の「週刊文春」に小沢氏の妻、和子さんが支援者宛てにつづった離婚を伝える手紙が掲載されることが判明したのだ。
手紙には東日本大震災発生直後、小沢氏が放射能が怖くて東京から逃げ出そうとしたことも書かれている。小沢事務所は「夫婦のことはプライベートなので答える立場にない」とコメントしたが、逃げ出そうとしたとの記述については「そんな事実はない」と否定した。
手紙の与える影響を懸念する声もあるが、それでも小沢氏はもはや強気を貫くしかない。13日夜、都内で開かれた青木愛衆院議員の後援会会合でこう訴えた。
「皆さまに訴えた肝心要の新年金制度が捨て去られようとしている。国民には理解されない。初心を思い起こそう。原点に返ろう!」(産経)>
杜父魚文庫

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