9955 維新の会:「政治塾」第2クール 880人が入塾  古沢襄

風雲にわかに急を告げている。民主党の小沢一郎氏が新党結成に動けば、その動向によっては八月選挙もあり得るという観測が強まり、大阪維新の会も候補者を選抜・養成する「維新政治塾」の塾生の選抜に踏み切った。興味深いのは塾生が用意できる選挙資金にも重視した点。
国会に議席を持たない新党は政党助成金の対象にはならないから、最初は自前で選挙資金を用意しなければならない。さらに比例の対象になるには、候補者を大量に立てる必要がある。小沢新党も同じ課題を背負っている。
追い風を背負った維新の会は、あえてこの課題に挑戦しようとしている。自前で一億円程度の選挙資金を用意できる候補者をズラリと揃えられたら、既成政党にとって脅威になるのは必定といえる。
<大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が次期衆院選の候補者を選抜・養成する「維新政治塾」は23日、第1クール(3〜5月)の受講生約2000人を約880人の「塾生」に絞り、第2クール(6〜12月)に入った。大阪市北区の市中央公会堂では「入塾式」が開かれ、リポートや面接によって選抜された塾生たちが顔をそろえた。「橋下チルドレンの卵」に選ばれた決め手は、鋭い問題意識か、国政にかける意気込みか、それとも資金力か−−。
塾生に合格した関東地方のコンサルタントの40代男性は「知り合いの合格者と連絡を取ったら、東京大、慶応大、早稲田大など高学歴で、医師や会社経営者など所得が高そうな人が多かった」と明かす。自らも、面接で用意できる選挙資金を問われ、「1億円弱は出せる」と答えた。男性は「リポートやディスカッションではあまり差が付かないと思った。結局、重要なのは学歴や職歴、容姿、資金だと思う」と話した。(毎日)>
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