9993 国民不在の駆け引きだけが目立つ  古沢襄

28日から始まった輿石・小沢会談は29日の3度目となる会談でも決着がつかず、土・日はお休みにして結論を週明けの月曜日に持ち越した。この間、国会審議はストップ、輿石・小沢会談の結論待ちとなっている。
堂々巡りの輿石・小沢会談をいつまで続けるつもりなのか。党を分裂させたくない輿石幹事長と、離党、新党に踏み切れない小沢氏が連携した先延ばし作戦と疑う声も出ている。
野党側は造反者の処分に決着をつけなければ国会審議には応じられないと主張している。国民不在の駆け引きだけが目立つ延長国会となっている。
<民主党の小沢一郎元代表は29日午後、国会内で輿石東幹事長と約40分間会談した。輿石氏が離党を思いとどまり、政権運営に協力するよう求めたのに対し、小沢氏は、消費増税関連法案の撤回を重ねて要求、平行線に終わった。
小沢氏はこの後、「多くの同志に一切を任されている立場なので、週明けの月曜日にはいずれにしても結論を出さなければならない」と記者団に述べ、7月2日には離党についての決断を下す考えを明らかにした。
小沢氏は28日も2度にわたって輿石氏と会談しており、29日の会談は3回目。この中で、小沢氏は「国民との約束を棚に上げて、消費増税のみを先行させることは納得できない」と増税方針の転換を改めて迫り、輿石氏との溝は埋まらなかった。(時事)>
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