消費増税関連法案の衆院採決に際して、党議拘束がありながら造反した民主党議員に対して、7月2日の役員会で処分案を示すと野田首相が表明した。
この講演で野田首相は、小沢氏らによる分党や会派離脱は認めない考えも強調した。社会保障と税の一体改革関連法案をめぐる民主、自民、公明3党の合意修正について「公党間の合意を勝手に変えることはできるはずもない。あり得ない」と強く否定した。
<野田佳彦首相は30日昼、都内で開かれた読売国際経済懇話会で講演し、消費増税関連法案の衆院採決で造反した民主党議員の処分に関し、「党のルールにのっとって厳正に対処するのが基本的な方針だ。来週早々にも役員会を開き、私も出席するつもりだ。そこで方向性を出す」と述べ、7月2日の役員会で処分案を示す考えを表明した。
民主、自民、公明3党による修正合意を見直す可能性について、首相は「あり得ない。できるはずもない」と明確に否定。民主党の輿石東幹事長が小沢一郎元代表との会談で見直しに言及したとの一部報道に関しては「(3党合意を)修正するかのような話は(輿石氏からは)全くしていない。処分の軽い、重いの取り引きもしていない」と説明した。
首相は、消費増税に反対する小沢氏らを念頭に「先送りをすればするほど将来世代に負担を残す」と強調。「(小沢グループの)『増税の前にやるべきことがある』との言葉は響きのいい言葉だが、そう言い続けて今まで来たのではないか」とも語った。(時事)>
<民主党の小沢元代表に近い山岡副代表は、東京都内で記者団に対し、野田政権が参議院で消費税率引き上げ法案の可決・成立を目指す方針を転換しなければ、来月2日、小沢氏らとともに新党の結成を視野に離党を決断することになるという見通しを示しました。
この中で、山岡副代表は、消費税率引き上げ法案について「民主党の輿石幹事長は、小沢元代表に『撤回や大幅な修正を行うよう努力するので任せてほしい』と言っていると聞いている。ただ、その話の最中に、政府や閣僚から『そんなことは考えてもいない』という発言が出ている」と指摘しました。
そのうえで、山岡氏は「あさっての月曜日に輿石氏から『やはり難しかった』という話があれば、直ちに次のステージに動いていく。輿石氏に十分礼は尽くすが、限界は月曜日だ」と述べ、野田政権が参議院で消費税率引き上げ法案の可決・成立を目指す方針を転換しなければ、来月2日、小沢氏らとともに、新党の結成を視野に離党を決断することになるという見通しを示しました。
さらに、山岡氏は離党届の提出や新党結成の時期について、「結論が出たところで、みんなで相談するし、小沢氏に一任しているので、その指示に従うが、直ちに、かつスピーディーに進めることになる」と述べました。(NHK)>
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10000 2日の役員会で処分案=造反に「厳正対処」-野田首相 古沢襄

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