若夫婦が自発的に先祖の祀りをするような風俗があれば、その国、その郷土、その家庭は確かだ。これに反するのを薄俗と云って、必ず享楽的になって当てにならぬ。 安岡正篤
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野田首相が尖閣諸島の国有化を決めた。一番危ない。今の民主党政権の外交内政を見るにつけ、60年以上も時代が後戻りしたような気がします。将に、日本政府の上に、もう一つ政府があるかの如く・・・。
その昔、国・邦の為、家族の為に頑張った人がいました。
■山本八重(後の新島八重)弘化2年11月3日(1845年12月1日) – 昭和7年(1932年)6月14日。
現在の同志社大学の「母」。八重さんは代々兵学をもって会津藩(福島県)に仕えていた山本家に生まれました。兄の覚馬は軍事取締役で、江戸で佐久間象山や海舟に学んだ開明派で、妹の八重にもその知識を教えます。
これが後の会津鶴ケ城籠城の時に役に立ちます。迫り来る官軍に年寄りを指揮して大砲をぶっ放したり、最新式米国製スペンサー7連発銃を操り持ちこたえます。昔のテレビ映画ではキャンディーズのスーちゃんも力演。銃の持ち方が成っていなかったがご愛嬌。
来年のNHK大河ドラマはこの八重さんがテーマです。おそらくフェミニズムや似非人権主義に脚色された現代風なものになるでしょうから注意が必要。
■高場乱(たかば・おさむ、と読む)天保2年10月8日(1831年11月11日) – 明治24年(1891年)3月31日。
福岡藩の藩医の家に生まれる。‘乱(おさむ)’以外に子供が生まれず、幸か不幸か、‘男’として育てられる。16歳で結婚後、気に食わなかったのか自ら離縁する(判るような気がします)。そして20歳に地元の儒学者に弟子入り。明治6年(1873)興志塾を、福岡藩薬用人参畑跡の中に開設します。
後にこの「人参畑塾」から、頭山満等、玄洋社の参加者が多数出てきます。私がこの女傑を知ったのは小島直記さんの本からです。いつも薄着で刀を差し馬も乗りこなし、荒くれ者を拒まず塾も「梁山泊」と呼ばれていました。
■樋口一葉 明治5年3月25日(1872年5月2日)- 明治29年(1896年)11月23日
5000円札の麗人。お札に登場するのは神功皇后以来。小泉元総理がフェミニストに媚びた人選だと思っておりますが、一葉さんは中々の豪の人でした。東京都青海学校小学高等科第四級を首席で卒業。いろいろあって、17歳で戸主となり、一家を担うことになります。
7歳のころ『南総里見八犬伝』を読破したと伝えられ、才能を見ぬいた父親によって四書五経も勉強し、和歌も書もこなせる才女になりました。経済的には終生恵まれませんでした。
美人だったのか妾になれば面倒をみるとの誘いを方々から受けたようですが、お断りをしました。武家出身の矜持を大切にしたのでしょう。
■女子教育の成否と国の運命
安岡正篤さんは「徳川三百年の成功は武家の女子教育にあった」と書かれております。お母さんがしっかりしていることが国の興亡にも繋がるということですね。
今回女傑群を調べていると、異性の親兄弟の影響を強く受けているのが印象的でした。また男性群を思い出して見ると坂本龍馬など、やはり同じ傾向があります。
家族の神秘か妙か、人類永続の知恵なのでしょうか。次世代の異性に理想と希望を託すのでしょう。家族の大切さを認識しました。
■日本再興の道
次の日本の指導者は、しっかりとした家族観を持つ、‘分化破壊’より“統一生成”を目指す、「お母さん女性」でありましょう。人工思想で家族の分解・個別化を狙う憎悪極左勢力は人類の敵であります(笑)!
お勧めサイト
・杜父魚(かじか)文庫ブログ
「心ゆたかな自立心こそ人なり 加瀬英明」
http://blog.kajika.net/?eid=1001050
・【日いづる国より】馬渡龍治、公費を懐に入れる民主党議員達へ[桜H24/7/6]
http://youtu.be/QX1doK3UpGo
杜父魚文庫
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