10075 「鳩山新党」構想が浮上 鳩山氏は否定    古沢襄

民主党に残留しても野田主流派から冷たい仕打ちを受けている鳩山グループだが、いっそのこと離党して鳩山新党を作ろうという動きがあるという。
平成21年の政権交代当時には、100人近い勢力だった鳩山グループも、昨年6月の首相退陣とともにクシの歯が欠けたようにメンバーが脱落、いまでは松野頼久元官房副長官ら側近を中心に20人程度の勢力しかない。古参の牧野聖修氏、五十嵐文彦氏らは、すでに脱会している。最側近といわれ鳩山内閣の官房長官だった平野博文氏も鳩山グループから距離を置いている。
小泉元首相の知恵袋だった飯島勲氏は、週刊文春で落選の可能性が大きい有力議員として鳩山元首相(北海道九区)、松野頼久(熊本一区)、川内博史(鹿児島一区)をあげた。
座して死を待つより鳩山新党に打って出て、死中に活を求めるというのが新党旗揚げ派の心情なのだろうが、肝心の鳩山氏は離党の意思がない。20人の鳩山グループの中にも慎重論も強い。
<消費税増税関連法案の衆院採決で造反した鳩山由紀夫元首相を党首とする新党構想が浮上していることが12日、わかった。野田佳彦首相の「増税反対ならば公認しない」発言を受け、民主党の増税反対派に「これ以上残留しても展望は開けない」との声が強まっている。消費税増税法案が参院で採決される前の8月上旬の結成も視野に入れる。
鳩山氏は消費税増税に反対して「消費税研究会」を発足。衆参約30人が参加しており、同会を母体に20人規模での新党旗揚げを目指す。仮に衆院で民主党から16人以上が新党に参加する事態になれば、与党は過半数割れとなり、政権への打撃は計り知れない。
新党が結成されれば、小沢一郎代表率いる新党「国民の生活が第一」と連携する可能性が大きい。小沢氏は12日も「新党に参加しなかった人も含め、厳しい時代を乗り越えられるよう力を合わせて頑張りたい」と秋波を送った。
ただ、鳩山氏は「私は党の中で行動する。小沢氏は党を出て行動する。その違いがある」と離党を否定。鳩山氏の事務所も12日、新党の可能性について「鳩山氏は『事実無根だ』と答えた」と説明した。
鳩山氏は自民党、新党さきがけを経て平成8年に旧民主党を結成。10年に民政党、新党友愛などと合流し現民主党を立ち上げた。21年8月に代表として政権交代を果たした。(産経)>
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