10093 前原氏、民主代表選不出馬の意向 細野氏も  古沢襄

小沢グループが抜けた民主党は、相対的に前原グループや野田グループ(花斉会)ら主流派が結束して、強化されるという皮肉な結果を生んでいる。仙谷由人政調会長代行は「首相の消費税増税をやるリーダーシップと、原発再稼働をたじろがずに決めたことは外国にも評価が高い」と手放しで野田首相を褒めている。
このような党内情勢のもとで、9月の民主党代表選の有力候補とみられてきた前原誠司政調会長が15日、代表選に出馬せず野田佳彦首相の再選を支持する意向を表明した。「ポスト野田」の一人である細野豪志環境相も出馬を否定した。
党内的にみれば、野田首相の再選強まったといえそうだ。 
9月の民主党代表選の有力候補とみられてきた前原誠司政調会長が15日、代表選に出馬せず野田佳彦首相の再選を支持する意向を表明した。「ポスト野田」の一人である細野豪志環境相も出馬を否定。「国民の生活が第一」の小沢一郎代表らの離党により民主党内の反主流勢力は退潮が著しく、会期末(9月8日)までに内閣総辞職に追い込まれない限り、首相が代表に再選される見通しは強まった。
「首相はころころ代わるべきではないし、野田さんはしっかりと仕事されている。しっかりと野田さんをどんな立場でも支えていきたい」
前原氏は15日、テレビ朝日番組でこう明言した。約50人が所属する前原グループ(凌雲会)は主流派最大勢力。同グループを牛耳る仙谷由人政調会長代行も13日のTBS番組で「首相の消費税増税をやるリーダーシップと、原発再稼働をたじろがずに決めたことは外国にも評価が高い」と語り、首相の再選を支持する意向を示した。
細野環境相は15日のフジテレビ「新報道2001」で「自分のことはわかっているつもりだ」と代表選出馬を否定。「ポスト野田」として岡田克也副総理や玄葉光一郎外相の名も挙がるが、内閣の一員であり、首相再選を阻む可能性は小さい。中間派の鹿野道彦前農林水産相や、反主流派の馬淵澄夫元国土交通相の動向にも注目が集まるが、前原グループや野田グループ(花斉会)ら主流派が結束すれば首相の再選を阻むのは難しい。
むしろ首相にとって不安要素は野党の動きだ。社会保障・税一体改革関連法案などをめぐり与野党の対立が激化すれば、衆院で内閣不信任案が可決される可能性もある。参院で首相の問責決議案が可決され、退陣に追い込まれる可能性も否定できない。(産経)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました