終始何かをしているようで実は何もやらぬ人があり、何もして居らぬようでちゃんと何かをしている人がある。安岡正篤
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「誰よりも開戦に反対した男がいた」。これは先に公開された山本五十六元帥の映画宣伝文句です。最近は反戦運動の闘士として利用されている面があります。反日左翼全盛の今日、「大和魂」を取り戻すには大変な労力が必要となって来ました。
■山本五十六元帥の転出
大昔、米内光政海軍大将の評伝を読んだ時のこと。米内海軍大臣が山本五十六を聯合艦隊司令長官に転出させたのは、陸に置いておくと命を狙われからだ、と書いてありました。激しく開戦に反対してたと言われておりましたから、成る程良い人事だなと思いました。
しかし、考えようによっては山本が必ずしも実行部隊の長として適任だったから着任したわけではなかったとも取れるわけです。実際、真珠湾攻撃以降、目立った成果を上げていません。逆に、ミッドウェーの大敗北、ご自身の戦死となっていくわけです。本来は「軍政家」として実力を発揮できた人物ではなかったのでしょうか。となると米内さんは人事に失敗したことになるのですね。なかなか戦争も難しいです。
■ニミッツ元帥の抜擢
米内光政評伝読後、しばらく経つと米国ニミッツ海軍提督の評伝翻訳版を見つけました。マッカーサー元帥の名前は知っていましたが、ニミッツのことはほとんど知らなく、戦艦三笠の保存に尽力されたぐらいでした。敵国の事も知らねばと読み始めました。残念がら派手な海戦の解説などもなく意外でした。
読後の印象は、ニミッツが人事を大変うまくやったと云うことでした。海軍人事局にいた時ルーズベルト大統領が目をつけて、開戦後の太平洋艦隊司令長官に階級を飛び越して抜擢しました。(ニミッツに関してはWikipediaが詳しい)
■「構造改革」より「人事人物改革」を
歴史や現状をみていますと、人事が事の成否を決めると知らされます。我が国の低迷も、そこに求められなければならないでしょう。派手な小泉郵政選挙以来、マスコミ受けする人物等が重用される傾向があります。私達は眩惑されること無く、しっかりした人物を我々の代表として国会に送り込みましょう。戦争は簡単に始まります。
お勧めサイト
・杜父魚(かじか)文庫ブログ
「民主党 組織選挙で年内選挙対策へ 古沢襄」
http://blog.kajika.net/?eid=1001195
・【討論!】現代戦争論Part1日本で戦争は勃発するのか
http://youtu.be/OFJCBJUtyro
・1937年通州事件は支那人が起こした日本人大虐殺
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4737.html
杜父魚文庫
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