10235 世界第六位・35個のメダル獲得数  古沢襄

ロンドン・オリンピックは明日、閉幕するが、これまでに各国が獲得したメダル数は次のようになっている。スポーツ選手の身体能力ではアフリカ勢がずば抜けていると思うが、国としてのメダル獲得数では現れていない。
以前は米国とソ連が国の威信をかけて金メダルを争った。いまは米国と中国が角逐を演じている。共産圏にとってはオリンピックが、国家の威信を世界に示す場だったから、国家事業として選手の育成・強化に努めてきた。いまの中国がまさしくそれであろう。
自由主義陣営は選手の育成・強化が民間企業に委ねられていると言っていい。選手の育成・強化にはカネがかかる。長引く世界不況の影響で、日本では企業や実業団が選手の育成・強化から撤退するところが多い。その中で世界第六位の35個のメダル獲得数は褒められいい。
日本人はスポーツ愛好国民である。一人の優れたスポーツ選手が生まれる背景には、両親の支えや地域の熱心な応援が目立つ。金メダルこそ少ないが、日本経済が好転すれば、企業の支援が強まるだろう。逆に言えば、オリンピックのメダル数が日本経済の復調を表すバロメーターになる。
①米国 94(金41 銀26 銅27)
②中国 81(金37 銀25 銅19)
③ロシア 63(金15 銀21 銅27)
④英国 57(金25 銀15 銅17)
⑤ドイツ 42(金10 銀18 銅14)
⑥日本 35(金5 銀14 銅16)
⑦豪州 31(金7 銀14 銅10)
⑧フランス 30(金9 銀9 銅12)
⑨韓国 27(金13 銀7 銅7)
⑩イタリア 21(金7 銀6 銅8)
杜父魚文庫

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