自民党内に二つの流れが生まれようとしている。派閥対立というよりは、路線の違いと言った方がいい。
消費増税法案の成立をめぐって民主・自民・公明三党の修正合意が、その他野党を上回る勢力の結集に成功している。森元首相ら長老派は、総選挙後も民主・自民・公明三党を軸とした政権を描く。その背景には参院では民主党も自民党も単独では過半数を得ていない現実がある。
政権の安定を図るためには、少なくとも来年夏の参院選までは民主・自民・公明三党の連立が必要だという政局観が根底にある。
これに対して安倍元首相らの中堅・若手グループには、第三極となり得る大阪維新の会と、積極的な政策合意を図り、新しい保守の結集を目指す動きが顕在化しようとしている。自民・維新の会との連立構想といっていい。小泉路線に結集したグループにこの傾向がみられる。
これを生活が第一や社民党の側からみると、民主・自民・公明三党の連立は旧勢力の野合と映る。民主党も自民党も支持率が低迷しているから、無党派層を吸引する政策で戦う余地がある。具体的には反原発、反TPP、増税反対などであろう。
しかし、もっとも警戒しているのは、維新の会ではないか。社民党の福島瑞穂党首は15日、地域政党「大阪維新の会」が次期衆院選向けの公約案に、憲法9条改正の是非を問う国民投票の実施を明記していることに関し、「維新の会が躍進すれば憲法改正ができる状況がつくられてしまう」と警戒感を示した。安倍元首相の動きにも警戒感を隠さない。
九月の自民党総裁選で安倍元首相が立ち、谷垣氏を押さえて安倍総裁となれば、自民・維新の会が新風を巻き起こすことが、なしとは言えない。自民党内には海のものとも山のものとも分からない維新の会との提携には疑問視する向きもあるのだが・・・。
まだ水面下の動きだが、維新の会の存在が既成政党にとって何となく気になっているのは確かである。
杜父魚文庫
10266 維新の会が既成政党にとって気になる 古沢襄
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