東京オリンピック以来、数々のオリンピックをみてきたが、二十日の東京・銀座の交差点を埋め尽くしたロンドン五輪メダリストらのパレードを見るために集まった50万人の人たちには驚くしかない。30度を超す炎天下の熱狂である。
やはり日本の社会が何か変化をみせている。オリンピックで国がひとつになる瞬間である。金メダルこそ少なかったが、メダル獲得に向けて頑張った選手たちの姿に、国民が勇気付けられた。
<ロンドン五輪で史上最多の三十八個のメダルを獲得した選手たちによるパレードが二十日、東京・銀座中央通りで開かれ、約一キロの沿道を約五十万人(主催者発表)が埋め尽くした。メダリストたちはオープンカーやバスに乗り込み、笑顔で手を振った。
主催する日本オリンピック委員会(JOC)によると、メダリスト全員を対象にしたパレードは初めてで、全メダリスト七十六選手中七十一選手が参加。競技ごとに車両六台に分かれ、メダルを提げた雄姿を披露した。
先頭のオープンカーにはレスリング女子55キロ級を三連覇し、日本選手団の旗手も務めた吉田沙保里選手らが乗車。体操男子個人総合で金メダルを獲得した内村航平選手やサッカー女子銀メダルの「なでしこジャパン」メンバーもバスで続いた。(東京新聞)>
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