一貫してオバマ優位を報じてきた英ロイターだったが二十九日、ロイターとイプソスが実施した最新の世論調査によると、両氏は横一線に並んだと報じた。
11月6日の米大統領選に向けた共和党の候補、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事がオバマ大統領を激しく追い上げたことを認めている。
<[タンパ(米フロリダ州) 29日 ロイター]ロイターとイプソスが実施した最新の世論調査によると、11月6日の米大統領選に向けた共和党の候補、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が支持率でオバマ大統領(民主党)に並んだ。フロリダ州タンパで今週開かれている共和党の全国大会が追い風となった。
調査は、投票を考えている有権者1545人を対象に、オンラインで26─29日の4日間にわたって実施。その結果、支持率はオバマ大統領とロムニー候補がともに43%で並んだ。28日までの4日間調査では、オバマ大統領がロムニー候補を2ポイントリードしていた。
イプソスの調査担当者、ジュリア・クラーク氏は「党大会の時期にはよくあることだが、支持率の一部にロムニー候補の方に向けた流れがみられる。変化は少しずつ、徐々にではあるが、数日間にわたりそうした動きが続いている」と指摘した。
28日に始まった共和党の全国大会では、アン夫人が応援演説を行い、夫のロムニー氏の人柄などを紹介。この後、ロムニー候補も壇上に姿を見せた。その模様は全米にテレビ中継された。
ロイターとイプソスの調査によると、この党大会に関する何らかのニュースに接した人は登録有権者の74%に上った。支持政党別では、共和党支持者が84%、無党派層では70%だった。
ロムニー氏はまた、28日の大会で正式に共和党の大統領候補に指名された。30日に指名受諾演説を行う予定。
一方のオバマ大統領は、ノースカロライナ州シャーロットで来週開かれる民主党の全国大会で正式に党の大統領候補に指名され、受諾する見通し。
オバマ氏とロムニー氏の支持率は大半の世論調査で拮抗(きっこう)している。(ロイター)>
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10389 ロムニー氏が追い上げ、支持率でオバマ氏と並ぶ ロイター 古沢襄

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