自民党の石原伸晃幹事長は2日、鹿児島市の講演で「私は谷垣禎一総裁を支えるために政治をやってきたのではない」と党総裁選への意欲を示した。
これまで谷垣氏が不出馬の場合に限って出馬する考えを示していた石原氏が、このような表現で党総裁選への意欲を示したことは、党内の中堅・若手に加え、関係が良好な党重鎮からも擁立論が高まっていることを受け、方針を転換したと党内から受け取られている。
<自民党の石原伸晃幹事長は2日、鹿児島市で講演し「私は谷垣禎一総裁を支えるために政治をやってきたのではない。日本を何とかしなければならないとの思いでやってきた」と述べ、党総裁選(14日告示、26日投開票)への出馬に意欲を示した。総裁選には石原氏のほか谷垣氏や安倍晋三元首相、町村信孝元官房長官、石破茂前政調会長らも意欲を示しており、混戦も予想される。
石原氏は党執行部の一員であることから、これまで谷垣氏が不出馬の場合に限って出馬する考えを示していた。しかし、党内の中堅・若手に加え、関係が良好な党重鎮からも擁立論が高まっていることを受け、方針を転換したとみられる。
一方、谷垣氏は同日のNHK番組で「民主、自民、公明の3党合意を軌道に乗せる責任がある。逃げるわけにはいかない」と再選に重ねて意欲をみせた。出馬への協力を要請するため、出身派閥である古賀派会長の古賀誠元幹事長と近く会う考えも示した。
また、町村氏も同日、北海道江別市で記者団に「私にとって数少ないチャンスのひとつだ。不退転の決意で進む」と述べ、強い意欲を表明。早ければ今週前半にも正式に出馬表明したい考えだ。
石破氏は同日のフジテレビ番組で「国のためになることであれば、己を捨てなければいけないことはある」と決意を示した。安倍氏は党本部で記者団に「先頭に立てという声があるのは大変光栄なことだ」と述べるにとどめた。(産経)>
杜父魚文庫
10416 石原氏 党総裁選へ意欲の方針転換 古沢襄

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