10456 総裁と幹事長 共に立候補の公算  古沢襄

自民党の谷垣総裁と石原幹事長の候補者の一本化の調整は不調に終わり、執行部の総裁と幹事長が共に立候補して争う公算が大とNHKは朝から報じている。衆院選では自民党が第一党になる公算が高いから、総裁イコール次期首相ということになるから、両者にとって千載一遇のチャンス。
だが、首相の座にこだわるこれってどこか醜くはないか。世間ではそう感じている人が少なからずいる。両者とも衆院選後の政権は自民・民主・公明三党の提携路線を模索している。それを達成するためには、候補者の一本化の調整が不可欠な筈である。路線よりは首相の座にこだわるのは邪道ではないか。
両者が争えば、自民・維新・公明の提携路線を模索する勢力の方が力を発揮する舞台が整う。路線の対立はあってもいい。しかし同じ路線でありながら、候補者の一本化の調整できなければ、結果的に対立する路線に塩を送ることになる。
<自民党の総裁選挙に向けて、谷垣総裁と石原幹事長が、候補者の一本化を目指し、8日、改めて会談することにしていますが、双方とも、みずからを候補者にすべきだという主張を変えておらず、総裁と幹事長が共に立候補して争う公算が大きくなっています。
自民党の総裁選挙を巡っては、谷垣総裁が再選を目指し、共に党運営を担ってきた石原幹事長も立候補への意欲を強めていて、執行部内の対立が表面化しています。
こうした状況を受けて、谷垣氏と石原氏は7日、大島副総裁を交えて、3回にわたって、会談しましたが、双方が、みずからを候補者として一本化するよう求め、議論は平行線のまま終わりました。
このあと、谷垣総裁は記者会見し、「政権の奪還は十分に射程内に入っており、私が先頭に立って体当たりしていかなければならない」と述べ、立候補に向けた決意を強調しました。
これに対し、石原幹事長の陣営では、「谷垣総裁が立候補を断念するか、2人とも立候補するか、選択肢は2つしかない」などとして、立候補に必要な20人の推薦人の構成について検討を始めるなど、立候補に向けた作業を進めています。
両氏は、8日、改めて会談することにしていますが、お互いに一歩も引かない状況で、総裁と幹事長が共に立候補して争う公算が大きくなっています。
一方、町村元官房長官は、7日、正式に立候補を表明し、民主・自民・公明の3党合意に基づく社会保障と税の一体改革の推進や、集団的自衛権の行使容認など、みずからの政策を発表しました。
町村氏は、10日から、党所属の国会議員の事務所を回るなど支持の拡大に力を入れることにしています。
また、石破前政務調査会長は、10日、正式に立候補を表明することにしています。(NHK)>
杜父魚文庫

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