10512 岸信介氏の悪運とは 古森義久

おもしろそうな本の紹介です。これまでもさんざん論じられ、語られてきた岸信介氏についての本です。著者は気鋭の工藤美代子氏、「絢爛たる悪運」とは、ついとまどうようなタイトルです。
<<絢爛たる悪運 岸信介伝>>
長州の政治家血族として生を享け、帝大卒業後は少壮官僚の力を発揮し39歳で満州経営に乗り出す。A級戦犯容疑で3年間拘留された巣鴨プリズンから奇跡的に釈放されると、一気に政治の世界を上り詰めた。
59歳で保守合同初の自民党幹事長に、翌年第56代首相に就任し、60年安保改定を単身闘った。口癖は「金は濾過して使え」。酒豪とは言えないが、頭の回転が速く、都々逸や寄席、書を愛した。
家族や記者には決して怒らない優しい素顔と、返す刀で上長を斬り捨てる一面も見せた。情と合理性としたたかさが兼ね備わった、一筋縄ではいかない、昭和の傑出政治家を浮きぼりにする渾身のノンフィクション。
杜父魚文庫

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