10579 中国人は426だ 加瀬英明

日本政府が尖閣諸島の国有化を決定したところ、全国で反日デモが荒れ狂ったが、中国では集会の自由がないから、もちろん官製デモだった。
デモ隊が持っていた横断幕や、プラカードは、北京でも、上海でも、どこでも同一のものだった。東京で数万人が参加した反原発デモが行われたが、プラカードがそれぞれ手づくりだった。
中国ではデモの参加者に、当局から手当てが配られていた。中国から1、000隻以上の漁船が尖閣諸島を目指して出港し、このうち約100隻が浙江省石浦地区のものだったが、現地入りした読売新聞特派員によれば、船主が当局から1隻当たり10万元(約125万円)が支払われていたと、証言している。
中国全土の110以上の都市で、政権が容認する反日デモが暴動化した。民衆が日本企業や、日本料理店を襲撃して、放火したり、建物を破壊するなど、ほしいままに狼藉を働いた。
中国人が本性を現わしたのだ。テレビで見たが、暴徒が日系の百貨店に雪崩れ込んで、店内をところかまわず壊し、商品を1つ余さずに略奪した。それなのに、「日本製品不買運動」を呼び掛けているから、笑わせる。
日本製商品を競って盗んでいったのは、どういうことだったのか。中国の警官が詰めかけていたのに、犯人を1人として逮捕しようとすることがなかった。「愛国無罪」の行動だったのだろう。
中国人は他人のことなど構わずに、自分勝手に振る舞う。だから、中国人は軽蔑されるのだ。このところ、台湾に中国大陸から、大勢の観光客が訪れるようになっている。
中国の観光客は、台湾の人々から強い顰蹙を買っている。中国の観光客たちは台湾の人々から、「426」と呼ばれている。
「426」は台湾語の発音で「シーアラア」だが、「死阿陸(シーアラア)」――「死んでしまえ」という意味だ。
426は北京語の発音では「シェアリヨ」だから、この中国人の別名は、台湾人しか理解することができない。
中国人観光客は、まわりの迷惑に構わずに、大声で話す。泊まったホテルの備え付けのタオルから、風呂場のマット、壁の絵まで、あらゆるものを持ち去ってしまう。
従業員が気付いて、出発する中国客から取り戻そうとすると、悪びれるどころか、「これは料金のうちだから、返す必要がない」と叫ぶために、大喧嘩となるという。
そのうえ、ホテルの部屋や廊下に、痰や、食べかすを吐き散らして、汚してしまう。中国人は、躾が悪いのだ。
私は10年ほど前に、東京のアメリカ公使の公邸に招かれた時に、アメリカ人の客が20人ぐらいいて、アメリカの観光業者と立ち話をしたことがあった。ロスアンジェルスや、フロリダのディズニーランドについて、よく知っていた。
その人が日本にくる前に、香港のディズニーランドを訪れたところ、目を覆うほどひどく汚かったといった。
ところかまわずに、痰を吐く、立小便はする、食べたあとのニワトリの骨は捨てる。ところが、浦安のディズニーランドにいったら、ゴミひとつどこにも落ちていなかったので、アメリカのディズニーランドでも、考えられないことだと、驚いていた。
もっとも、「躾」という字は、日本でつくられた和製漢字である。この字を中国人に見せると、肉体美の女性という、ポルノ的な発想しかない。
日本や、アメリカに留学している中国人学生のなかには、マナー・・・礼儀作法を身につけた、素晴しい青年たちが少なくない。
できるだけ多くの中国の青年を、日本や、アメリカのよい大学に、留学させるべきである。中国人の性格は、秦の始皇帝時代から変わっていない。
歴代の王朝が略奪王朝であり、民衆から恣(ほしいまま)に収奪したために、人々は当然のことに、自己保身の技に熟達するようになった。
中国は歴史を通じて、いつも人災に見舞われてきた。日本が天災の国ならば、中国は人災の国であってきた。したがって、中国では、公の精神も、公衆道徳も、培われることがなかった。
今日の中国は、人民共和国を称しているものの、中国史で頻繁に交替しては、登場した王朝の1つである。
それに、中国人は中華思想によって、島の民を野蛮な夷狄として、つねに蔑視してきた。中国人にとっては、台湾も、日本も島であるから、中国に拝跪すべき蛮人である。
朝鮮は永いあいだ中国の属国であってきたが、慕(ムフ)華(ア)思想(ササン)といって、中国を崇めてきた。自分たちが小中華(ソチュンファ)であることを、誇った。そのために、中国人と同じように、島の民を見下している。
韓国人によって、国内では済州島(チェジュド)、国外では日本が、強い蔑視の対象となっている。
華夷秩序のもとでは、中国の龍は爪が5本あるが、次の序列にあった朝鮮、ベトナムは、爪が1本足りない4本だった。日本は島だったから、3本しか許されなかった。室町時代から日本に輸出された、龍の彫刻や、絵は、爪が3本しかない。
中国という貪龍は、いまや尖閣諸島だけではなく、台湾も呑み込もうとしている。日本と台湾は中国に対して、強固な島同盟を確立しなければならない。
杜父魚文庫

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