他人の美人妻、夫を殺して横取りするのが『金瓶梅』の世界。
金瓶梅は中国文学の古典である。四大奇書のひとつ、水滸伝から派生した無頼漢の色欲人生を描く。
なにが書かれているかといえば強欲男が四人の愛妾をかかえ、さらに他人の美人妻を横取りするために、その夫を殺し、女を奪って第五夫人とする話である(そういえば張作霖が爆弾事故で担ぎ込まれて息を引き取ったのも奉天の第五夫人宅だった)。
尖閣を奪おうとする中国はまさにこれである。
モラルは追求されない。力が強くて、カネがあれば何でも可能というのは現代中国そのものではないか。中国の文学者がブログで「われわれは金瓶梅の世界にもどっていないか」と嘆いている意味は、こういうことである。
杜父魚文庫
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