10609 ブログとマーケテイング調査   古澤襄

岩手県で杜父魚ブログを読んで頂いてる数は一日で八〇〇人平均。参考までにグーグル検索で調査した東北の主な県の一日当たり読者数は次のようになる。
宮城県  1362人
岩手県   792人
福島県   725人
青森県   672人
山形県   500人
秋田県   432人
(調査日 九月二十九日)
このようなグーグルの読者動向調査は毎日欠かさずに行っている。東北の読者が、いま、どのような記事に関心があるのか?。いわば、市場調査(マーケテイング)ともいうべき読者動向調査を重ねることによって、杜父魚ブログに掲載する記事・論評の選び方を決める。
この手法は慶応大学の村田昭治教授から直接教えて貰った。村田さんのお父さんは中国文学を専攻した学者。しかし村田教授は中国文学よりもマーケテイング・システムという新しい研究に興味を持って、慶応大学を卒業してから、米ハーバード大学のビジネス・スクールに留学して、マーケテイング・サイエンスを本格的に勉強している。
米国でマーケテイング・サイエンスが発達したのは、第二次世界大戦からだという。戦争で相手国に勝利するためには、相手国の軍事力、経済力、国民性などを徹底調査して、コンピューター処理し、その弱点を徹底攻撃する。
言うならマーケテイングは戦争が生んだ手法といえる。
平和な時代が訪れると、このマーケテイングが、戦闘力をつける企業戦略として脚光を浴びた。調査と分析がなくして、活性的な企業経営が生まれない。中国が有望な市場だと目されると、猫も杓子も中国に生産拠点を移したのだが、中国の根強い反日感情が日本の進出企業にはインプットされていない。日中友好という情緒的な発想で中国進出をしてきたのが実態だといえよう。
いまになって親日的なミャンマーに企業進出する動きが出ている。中国からミャンマーなどに生産拠点を移すのは正解だと思うが、いかにも遅すぎる。戦略的な企業経営の欠落、つまりはマーケテイング戦略が日本で軽視されてきたツケが回ってきた。
グーグル調査という武器をブログの主宰者は、もっと研究しなければならない。
三十日の杜父魚ブログは午後一時現在で2173件の記事に読者がアクセスしてきているが、そのトップ・テンをみると、野田内閣の改造人事や自民党の執行部人事には国民があまり関心を持っていないことが明らかである。十年一日のごとく政治人事を追いかけるのは、あまり生産的でないというのが私の結論。
①戦後秘史・服部卓四郎と辻政信 古沢襄
②世界のトップ水準にある通常動力型潜水艦を十六隻  古澤襄
③東高西低の人口地図だった縄文早期  古澤襄
④谷垣前総裁に聞く・菅氏に不信任案を出した理由と宣伝   阿比留瑠比
⑤日本の「地球市民」に悪魔の哄笑   古森義久
⑥問題を妥協で収めることは日本の敗北の一歩となる  桜井よしこ
⑦中国は日本からのODAで軍事力を強めた 古森義久
⑧またも禁じ手、人民銀行が580億ドルの財政出動 宮崎正弘
⑨さくらパパ“政党交付金”で娘の車購入!トヨタの高級車  古沢襄
⑩日本は尖閣で自主的に反撃する気があるのか 古森義久
杜父魚文庫

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