10659 オスプレイ配備完了へ 東シナ海にらみ態勢強化 古澤襄

日本のメデイアにもオスプレイが対中国抑止の意味があることを報じるところが出ている。
オスプレイ12機のすべてが米軍普天間飛行場に配備されれば、中国の海・空軍力増強と東シナ海での活動範囲拡大をにらんだ日米の態勢強化が進む。
来月には九州・南西方面などを舞台に日米共同統合演習を行い、対中シフトで自衛隊との共同対処能力も高める。在日米軍が本気で中国の軍事力強化に対応する措置をとったことは抑止の効果を示した。
<森本敏防衛相は5日の記者会見で、米軍岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機中の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ3機が、近く米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に移動するとの見通しを示した。
移動すれば12機すべての普天間配備が完了し、中国の海・空軍力増強と東シナ海での活動範囲拡大をにらんだ態勢強化が進む。来月には九州・南西方面などを舞台に日米共同統合演習を行い、対中シフトで自衛隊との共同対処能力も高める。
オスプレイは7月23日に岩国基地に搬入後、試験飛行を経て今月1、2両日に9機が普天間飛行場に移動した。残る3機のうち、これまで飛行していなかった最後の1機も5日に試験飛行を行った。
森本氏は「(5日の)午後に残りの3機が沖縄に移動することはあり得る」と述べたが、沖縄県によると防衛省から「5日の移動はない」と連絡を受けた。
普天間飛行場に配備中のCH46輸送ヘリに比べ、速力や航続距離で圧倒的に能力が高いオスプレイが配備されれば海兵隊の即応能力は格段に高まる。
<海・陸軍も警戒>
海・空軍も中国の挑発を抑止する態勢を敷いている。
海軍では横須賀基地(神奈川県横須賀市)が母港の「ジョージ・ワシントン」と米本土を母港とする「ジョン・C・ステニス」を中心とする2つの空母部隊が西太平洋で警戒監視にあたっている。この地域で2つの空母部隊が合同任務に就くのは異例で、ステニスは台湾付近まで展開した。
空軍は嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に7月末から半年間の予定でF22Aラプター12機を一時配備。9月にはさらに10機飛来した。嘉手納では初めて実弾を搭載して飛行したという。
F22の一時配備は平成23年1~4月以来。このとき海軍は整備中のジョージ・ワシントンの代わりに米本土から空母「カール・ビンソン」を沖縄近海に派遣した。韓国・延坪島砲撃で緊迫していた朝鮮半島情勢を受けた措置だった。防衛省幹部は「今回の展開も米軍が中国の動きに警戒感を強めていることをあらわしている」と語った。(産経)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました