10696 国慶節の人出は3420万人、前年比21%増というけれど  宮崎正弘

高速道路無料、観光地は三割引で景気活性化の戦術だったが最後の徒花かも。中国観光局発表の公式数字は119ヶ所の有名観光地で計測した結果である。
合計3420万人もの人出があり、この数は前年比21%増のよし。しかし高速道路を無料にしたら60キロ、70キロの渋滞があちこちにでて、「高速道路というよりも駐車場」に早変わりし、あの万里の長城は雲霞のごとく人が押し寄せ、立錐の余地がないほどの混みよう。イナゴの大群、まさに発狂的現象である。
3420万人というのは国内の有名観光地だけで、近くの公園とかホコテン買い物、海外旅行組を含まない。ほぼ一億人がなんらかの手段で旅行したのだ。
各観光地は特別に入場料、入園料、拝観料を30-40%値下げした。しかも国慶節期間を一日延長し、低迷した景気の梃子入れをはかった。
涙ぐましいほどに当局の見え透いた景気浮揚の戦術だが、ちょっとまった。一週間やすみということは製造が止まるということである。別な意味でいうと操短、時短にあたり、日雇い労働者にとっては日給が入らないから地獄である。
そして、またも驚き桃の木。
中国人民銀行は連休前に巨額を市場にぶち込んだが、(6月―9月だけで財政出動は2兆5000億元)、連休明けの10月10日、またもや2650億元もの巨額を市場操作で市場に投入した。おもに株式市場の活性化が目的だった。
10月9日、IMF東京総会は中国の経済成長を7・8%と予測したが、その翌日の事である。
なにか目に見えない焦りが当局にあるようで、不況突入、不動産暴落の恐怖と闘いながら、しかし日本に経済制裁をやらかして事態をますます悪化させている。ひょっとして、連休大動員作戦は、最後の徒花となるか。
    
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読者の声  DOKUSHANOKOE どくしゃのこえ 読者之声
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(読者の声)中国の9月の自動車販売、日系メーカーはトヨタがほぼ半減、ホンダ4割減、日産も3割以上減。
一方、ドイツの高級車メーカーBMWは55%増、独フォルクスワーゲンの高級車部門アウディは20%増、メルセデスベンツは10%増、ドイツメーカーは日本車からの乗り換えキャンペーンを実施中。
やはり中国とドイツが裏で手を組んでいたのか?
ドイツでは8月にフランクフルトの空港の税関で、ベルギー在住の日本人バイオリニスト堀米ゆず子さんがバイオリンを押収され、19万ユーロを支払うよう求められました。
その後、楽器は無税で返還されて一件落着かとおもったら、9月末に有希・マヌエラ・ヤンケさん(父親ドイツ人、母親日本人)のストラディバリウス(日本音楽財団から貸与)が押収され、税関が1億2000万円相当を請求するという事件も。
税関の主張によるとバイオリンを転売する可能性があるというもの。ドイツ財務省の返還指示に税関当局が反発している、という記事もあります。
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100801001813.html
まさかフランクフルトの税関、中国に買収されて日本に対して嫌がらせをしているのではないでしょうね。(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)日支事変前後にも中国の軍隊を裏で訓練し、武器を与えていたドイツ。日本が青島占領したのち、かのドイツ兵捕虜を板東収容所にいれて、手厚く遇した日本の武士道。そして南京攻略の司令官は松井石根大将でした。松井はありもしなかった「虐殺」の冤罪をかぶせられ、極東裁判で処刑されました。
ドイツ人は裏で何をやらかすか、得体の知れないところがあります。しょせん、狩猟民族ですから、きょうど、鮮卑が随、唐からまざった、騎馬民族性と狩猟民族性を併せ持つ多数の中国人と共鳴するところ大でしょう。毛とか胡とか、馬とか。ご先祖をたどれば純粋の漢族ではないように。
(読者の声)それにしても朝日新聞とは、何故ここまで媚中姿勢を維持するのでしょうかね。媚中を超えて売国的な存在。この国には言論の自由があり発言に制約はありませんが、それにしても超不快な公器である。(YU生)
(宮崎正弘のコメント)朝日新聞とは「インテリがつくって、ヤクザが売り、バカが読む」、別名チョウニチ新聞と呼ばれ、愛国者が嫌うメディアです。拙著『朝日新聞のなくなる日』(ワック)をご参照下さい。
杜父魚文庫

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