解散時期を来年まで先送りしようとする輿石民主党に対して、そうはさせじとする安倍自民党の綱引きが激しくなった。安倍総裁は十三日、札幌に飛び講演会で「3年間の民主党政権で教育がゆがめられている」と北教組を批判した。
一方、人気にかげりがみえる日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は同日、上京して石原慎太郎東京都知事とたちあがれ日本の平沼赳夫代表との三者会談を持った。「石原新党」結成の可能性を念頭に今後の連携についても協議したとみられる。
右バネが左旋回の民主党に対峙する構図が固まりつつある。
<自民党の安倍晋三総裁は13日、札幌市内で講演し「3年間の民主党政権で教育がゆがめられている。特に北海道では、(日教組傘下の)北海道教職員組合(北教組)が猛威を振るっている。だからこそ政権を奪還しなければならない」と述べ、教育正常化のためにも年内の衆院解散・総選挙実施が必要だと訴えた。
民主党は日教組を支持団体として抱えており、輿石東幹事長も日教組出身。北教組をめぐっては、民主党の小林千代美元衆院議員の陣営幹部が違法な資金提供を受けて有罪を言い渡され、小林氏が議員辞職に追い込まれた経緯がある。
安倍氏は党総裁就任後、教育委員会制度や教員組合のあり方について検討する「教育再生本部」を党内に設置する考えを表明している。講演では、野田佳彦首相と自民、公明両党による党首会談について「来週の後半にできればいいと思っている」とも述べた。(産経)>
杜父魚文庫
10731 右バネが左旋回の民主党に対峙する構図 古澤襄

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