暴力団関係者との交際が指摘された田中法相は、体調不良を理由に辞任の意向を固めた。19日の閣議を欠席し、都内の病院で診察を受けている。
<田中法務大臣は、暴力団関係者との交際が指摘されるなどしたことを受け、政治的な責任を取りたいとして、大臣を辞任する意向を固めました。
田中法務大臣は、過去に暴力団関係者の結婚式で仲人を務めたり、暴力団関係者の宴会に出席していたりしたことが指摘されたほか、みずからが代表を務める民主党の支部が、政治資金規正法で禁止されている外国人が経営する会社からの献金を受けていたことが明らかになりました。
さらに18日、出席を求められていた参議院決算委員会を公務を理由に欠席したことから、野党側が「法務大臣として極めて不適切だ」と批判を強め、与党内からも辞任は避けられないという見方が広がっていました。
こうした事態を受け田中大臣は、体調不良を理由に19日午前の閣議を欠席し、大臣を辞任する意向を固めました。田中大臣は現在、東京都内の病院で診察を受けています。
これに関連し、民主党の池口参議院国会対策委員長は、自民党の脇参議院国会対策委員長に対し、「田中大臣は、都内の病院に診察のために向かった。閣議にも午後の参議院行政監視委員会にも出席できなさそうだ」と伝えました。
野田政権の閣僚が辞任するのは、去年9月に鉢呂経済産業大臣が辞任して以来、2人目です。
■自民・浜田国対委員長“当然の結果”
自民党の浜田国会対策委員長はNHKの取材に対し、「さまざまな問題が指摘されてきたうえ、きのうの参議院決算委員会を欠席したことは言語道断で、議論の余地はなく、当然の結果だ。野田総理大臣の任命責任は重い」と述べました。(NHK)>
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